【浦島ライダーの2輪体験記】ホンダ X-ADV がこの時期“最強のバイク”である理由

ホンダ X-ADV
ホンダ X-ADV全 15 枚

16歳の誕生日と共に原付免許を取り、でも、20代はクルマに夢中。アラサーでリターンライダーになるも、40代は仕事に忙殺される。そしてアラフィフで2輪に再々入門。そんな浦島ライダーが、最新のバイクをチェックしていきます!

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X-ADVが最強のバイクである理由

冬の寒さが緩み、春の気配が感じられる今日この頃。そういえば、ホンダ『X-ADV』は最強のバイクの1台だったなァ、と思うわけです。

X-ADVといえば、近未来的なフォルムが素敵な「紳士にして冒険者」(by HONDA)。スクーター離れしたガッチリした骨組み「ダイヤモンドフレーム」に、745cc直列2気筒エンジンを搭載。コレに「DCT」ことツインクラッチ式6速ATを組み合わせた先進モデルです。
ホンダ X-ADVホンダ X-ADV
……といったスペックも凄いですが、軟弱ライダー(←ワタシのことです)にとって印象的だったのは、「寒くても乗れるバイクだ」ということ。まあ、乗ろうと思えばどんなバイクでも乗れるわけですが、X-ADVの場合、大きなフロントスクリーンは5段階に高さが調整でき、一番上に固定すると、正面からの風はヘルメットのバイザー上部あたりをかすめていくだけ。左右からの回り込みを完全に防ぐことはできないけれど、効果は抜群。ちょっと上体をかがめれば、「寒風+走行風」を直接的に受けずに済みます。

足元は、もともとフロントのボディカウルによって一定の保護を受けますし、オフローダー感を醸す手元のナックルガードは、風よけとしても有効。そのうえグリップヒーターを標準装備。5段階中の一番ホットに設定すると、手袋を通してジンワリ暖かさが伝わってくる。ありがたい……(感涙)。

実用ナナハン「NC750S」のスクーター版

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もちろん、X-ADVは実用ナナハンたる『NC750S』のスクーター版とも言えますから、動力性能も素晴らしい。デッドスムーズではない、特徴的なビートを奏でる2気筒は、54馬力の最高出力と68Nmの最大トルクを発生。低中回転域のアウトプットを太らせたチューニングで、スロットルを軽く開けるだけで、ドン!と骨太に車体を押し出します。

ツインクラッチ式のトランスミッションはクリープがないに等しいので、狭い路地でのUターンなどでは多少ギグシャクしますが、停車状態からの出足はいいし、なにより走り出してからのダイレクト感が嬉しい。ATモード「D」で走行中でも、カーブ手前でシフトダウンのレバーを押せばエンジンブレーキを利かせられる。しばらくすると通常のオートマモードに復帰するので、日常使いの範疇でもスポーティな走りを楽しめます。

ちなみに、ノーマル「D」モードに加え、スポーティなSモードは3つの強度から選べるので、気分とシチュエーションによって、エンジンやトランスミッションの設定を変更可能。ときにはマニュアルでギアを変える必要性を感じないほど、変速プログラムがライダーの気持ちとシンクロすることも。X-ADVは、楽に速いマシンですね。

走りを楽しむステージが“ひとつ多い”喜び

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前輪は17インチ、後輪は15インチと小径化されますが、1580mmと長めのホイールベースを活かして、高速巡航も大得意。先の快適装備と併せて、これまた、楽に速いツアラーです。シート下には21リッターのラゲッジスペース(ETC付き)が確保されます。

X-ADVの価格は、127万3320円(車体色が赤/シルバーは124万0920円)。NC750SのDCTモデルが82万7280円(黒と青のツートーン/赤は81万1080円)ですから、5割ほどお高い。その理由は、走りを楽しむステージがひとつ多いから。

一般的なスクーターとは一線を画す贅沢なボディ構造と足まわり。さらにX-ADVは、オフロードに挑む使われ方も想定しています。機能をカットすることもできるトラクションコントロールに加え、クラッチの反応を上げて積極的に車体をコントロールできる「G-スイッチ」まで装備します。

個人的にはオンロードだけでお腹いっぱいなのに、さらにアドベンチャーとして活用する道が待っているとは! おそるべき万能性です。「寒さに強い!」なんて言っている場合じゃありませんね(反省)。

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《ダン・アオキ》

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