[カーオーディオ“本格”のススメ]クラリオン FULL Digital Sound で楽しむ!

クラリオン・FULL Digital Sound
クラリオン・FULL Digital Sound全 5 枚

手頃なやり方でカーオーディオを楽しんでいるという方々に向けて、そこからもう1歩踏み込んでみることをおすすめしている当特集。その第7回目となる今回は、クラリオンの『FULL Digital Sound』(以下、FDS)によって実現できる“本格”について考えていく。

なお当連載は毎回、全国の有名カーオーディオプロショップのご協力を仰ぎ展開している。今回は、香川県高松市に店舗を構える“ピットハウスコスギ”の古杉さんに教えを請うた。ショップデモカーにも“FDS”を搭載しているという同店。参考になる話をたくさん聞けたので、じっくりと紹介していく。

■“FDS”なら、“本格”システムを低予算で構築可能。

最初に、“FDS”はどのようなユーザーにおすすめなのかを教えてもらった。

クラリオン・FULL Digital Sound『Z3』クラリオン・FULL Digital Sound『Z3』

「リーズナブルに“本格”システムを組みたいという方におすすめです。これからカーオーディオを始めるにあたって、最初からある程度“本格”的なシステムを完成させたい、しかもそれを低予算で実現させたい、そう考えたとき“FDS”は有力な候補として浮上します。

なお、音楽信号を1度もアナログ信号に換えずにデジタル信号のままでスピーカーを駆動できるというその特性ゆえに、通常のアナログスピーカーと組み合わせることはできません。なので、今使っているスピーカーを活かしながらシステムアップさせたいと考える場合には、“FDS”は選べません。

クラリオン・FULL Digital Sound『Z2H』クラリオン・FULL Digital Sound『Z2H』

で、“FDS”がどのくらいリーズナブルなのかと言うと。サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダーである『Z3』(税抜価格:12万5000円)とフルデジタルスピーカー『Z7』(税抜価格:8万7000円)とを導入するのがミニマムな組み合わせとなり、この合計金額が21万2000円です。この予算内でアナログスピーカー+プロセッサー+パワーアンプを用意するのは少々厳しいですね。最近はリーズナブルなDSPやパワーアンプ内蔵DSPも出始めてはいますけれど。しかし“FDS”であれば、この金額の中で手応えあるシステムを作り上げられます。コストパフォーマンスは高いと思います。

さらにいうと、スピーカーケーブルは純正ケーブルをそのまま使えますし、外部パワーアンプを必要としませんからその分の取り付け費用もかかりません。このようにインストール費用も省略化が可能です」

クラリオン・FULL Digital Sound『Z7』クラリオン・FULL Digital Sound『Z7』

■ドアのデッドニングは手を掛けるほど効果アリ。ただし、後から行ってもOK。

続いては、“FDS”を導入する際の楽しみ方のコツを教えてもらった。まずはドアのデッドニングについて訊いてみた。

クラリオン・FULL Digital Sound『Z25W』クラリオン・FULL Digital Sound『Z25W』

「デッドニングに関しては、アナログスピーカーを導入するときと違いはありません。手を掛ければ掛けるほど、良い結果が得られます。

とはいえ予算との兼ね合いになりますので、まずはごく軽い内容にとどめておくというのもアリだと思います。予算ができてから改めて行えば、音が良くなる感動を再び味わえますし。

なお、デッドニングを行うと低音の鳴り方も良くなりますので、“低音強化”の一環としても有効です。

もちろん、もっとも有効な“低音強化策”は言うまでもなくサブウーファーの導入です。この点においてもアナログシステムとの違いはありません。

ちなみに“FDS”では、サブウーファーに関しては“FDS”で統一させることもアナログユニットを組み合わせることも可能です。それぞれに利点があると思います。まず、“フルデジタル”であることにこだわるのなら選択肢はフルデジタルサブウーファー『Z25W』で決まりです。これを使えば外部パワーアンプは不要ですし、インストールスペース的にもコスト的にもメリットがあります。

ただし、サブウーファーボックスが必要なのはアナログサブウーファーと同様です。その分の取り付けスペースとコストは覚悟してください」

■アナログサブウーファーの導入にも妙味アリ。応答性の良いモデルがおすすめ。

“低音強化”についてさらに詳しく教えてもらった。

「アナログのサブウーファーを追加しても面白いと思います。ユニットの選択肢が増えることはやはり魅力として大きいですし、チョイスするものにもよりますが、パワーの点でもアナログサブウーファーに分があると思います。

そのときにどんなサブウーファーを選ぶといいのかというと、“FDS”と相性が良いのはやはり、スピード感があるタイプではないでしょうか。“FDS”はレスポンスの速さにも特長がありますので、サブウーファーにもそういうタイプを選んだ方がフロントスピーカーと上手く繋がると思います。

口径的にはスタンダードな25cmモデルがベストだと思います。またはレスポンスを重視して小さめのモデルを選んでも良いかもしれません」

ところで、“FDS”はソースユニットを多彩に接続できることも特長だと言われている。この点についても詳しく教えてもらった。

「入力端子が充実していることも“FDS”の特長です。RCA入力とスピーカーレベル入力との2つのアナログ入力が備えられ、その上でデジタルコアキシャル入力、デジタルオプティカル入力、USB入力と、デジタル入力も3系統備えられています。なので、さまざまなデジタルオーディオプレーヤーをダイレクトに繋げられます。

もちろん、“ハイレゾ音源”にも対応しています。“ハイレゾ音源”が再生可能なDAPをデジタル接続すれば、高音質に楽しめます」

■『Quad View ナビ』と組み合わせると、“FDS”を一層満喫できる!

ところで、もっともおすすめなソースユニットは何だろうか…。

「もっとおすすめなのはクラリオンの『Quad View(クワッドビュー)ナビ』ですね。当機と組み合わせると、“FDS”の操作をナビ画面で行えるようになりますから。コマンダーでも不自由なく操作できますが、9型大画面ナビの画面上で操作できれば、ぐっと利便性が向上します。

さらにはハイレゾ音源の再生が可能であることもメリットです。DAPを使わなくてもよくなりますから。高性能なDAPを使うことには音質的な利点がありますが、運転中の操作はしにくいです。カーオーディオシステムは車載専用機で完結できたほうが使いやすいのは事実です。クラリオンの『Quad View ナビ』なら音質的にも不満はないですし」

最後に、サウンドチューニングについても訊いてみた。

「“FDS”は、スマホやタブレットでチューニングを行えます。パソコンでなければ操作できないものと比べると、断然操作がしやすいです。

ですのでもしも“FDS”を搭載したら、ご興味があればぜひ、ご自分でもチューニングアプリを触っていただきたいですね。手軽に操作できますのでチューニングの勉強になると思います。何をどう操作するとどのように音が変わるのかを簡単に知ることができますから。そういった経験則を積むことが、サウンドチューニングの上達の早道だと思うんです。

このように“FDS”は、楽しみ方の幅が広いシステムです。リーズナブルに、そして多彩に“本格”的なカーオーディオを楽しめます。おすすめ度は高いです」

“ピットハウスコスギ”の古杉さんに訊いた話は以上だ。スタート時から“本格”的にカーオーディオを楽しみたいと思ったときには、“FDS”というチョイスもある。覚えておいて損はない♪

“本格カーオーディオ”のススメ 第7回“クラリオン・FULL Digital Sound”で“本格”を楽しむ!

《太田祥三》

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