英メイ政権、EU離脱延期を容認、ホンダに工場閉鎖の撤回要請へ[新聞ウォッチ]

ホンダの英国工場(スウィンドン) (c) Getty Images
ホンダの英国工場(スウィンドン) (c) Getty Images全 7 枚

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

英国の欧州連合(EU)からの「合意なき離脱」という事態が現実味を帯びるなか、先週、ホンダが英国のスウィンドン工場での生産から撤退を決断したことで、英政府や業界関係者など各方面に衝撃が広がっている。

こうした中、英国のクラーク民間企業・エネルギー・産業戦略相が、近く日本を訪れて、ホンダ幹部と面会し、工場閉鎖方針を撤回するよう要請することを検討しているという。

英メディアが報じたのを受けて、きょうの毎日などが、共同通信が配信した記事を取り上げている。それによると、英政府はホンダの方針発表後、官民の作業企業部会をスタートさせ、従業員の失業対策などを協議。ホンダに投資継続を要請することを最優先事項に位置付けたという。

また、報道では「資金支援も検討されている」と伝えている。ただ、ホンダの欧州生産撤退の理由は、欧州での販売不振というお家の事情を抱えているからで、欧州連合(EU)離脱とは「関係ない」(八郷隆弘社長)と言い切っている。

一方で、メイ英首相は、政府のEU離脱案が3月12日までに議会で可決されなければ、3月末に「合意なき離脱」を迎えるか、離脱を延期するかを議会に諮る考えを表明したという。

きょうの各紙も「EUから離脱延期容認」(朝日)、「英EU離脱延期強まる」(毎日)、「英、離脱延期も選択肢」(日経)などと、1面準トップで報じている。離脱延期を認めるかどうかを3月13日までに採決。延期する場合「6月まで」としている。

首相が条件付きながらも離脱延期容認の姿勢を示したのは初めてで、「ホンダ・ショック」が影響を与えたのかは定かではないが、英議会は延期支持に傾いているようである。

シビック現行シビック現行
2019年2月27日付

●英首相、EU離脱延期に言及、協定案不調時「賛否来月採決」(読売・2面)

●レクサス独に挑んだ30年、1000万台達成、燃費以外の魅力課題(読売・8面)

●東北沖M7級「確率90%」今後30年以内政府予測(朝日・1面)

●テスラCEOまたお騒がせツイート、SEC「和解条項に違反」(朝日・8面)

●ホンダに撤回要請、工場閉鎖英閣僚、近く訪日(毎日・7面)

●オスプレー飛行木更津など不安、具体的ルート公表なく(東京・28面)

●日本郵船が新豪華客船「飛鳥2」後継、富裕層需要に対応(日経・1面)

●ゴーン退場100日、「西川色」じわり(日経・2面)

●踏み切り死亡事故高齢者53%、5年分調査(日経・42面)

《福田俊之》

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