鈴鹿サーキットとNTTドコモが連携協定を締結…「5G」を軸に新たな観戦スタイルや新競技の創造へ

ドコモCS東海の谷社長(左)とモビリティランドの山下社長。
ドコモCS東海の谷社長(左)とモビリティランドの山下社長。全 10 枚

2日、鈴鹿サーキットの運営会社であるモビリティランドとNTTドコモが「新たなモータースポーツの観戦スタイルとレースの創造」に関する連携協定を締結した。鈴鹿サーキットを舞台に、次世代ネットワーク「5G」を基盤とした実証実験や各種サービスを検討、実施していく。

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「モースポフェス 2019 SUZUKA」開催中の鈴鹿サーキットで行なわれた、2019年の鈴鹿サーキットの取り組み全般に関するカンファレンスの第2部として、運営会社モビリティランドの山下晋社長とドコモCS東海の谷誠社長が登壇、連携協定に調印をした。両社はこれから「新たなモータースポーツの観戦スタイルの実現」と「新たな競技の創造」を進めるという。

そのキーとなるのは、次世代ネットワーク「5G」。高速大容量、低遅延、多数端末接続を特長とする5Gについては2019年9月のプレサービス、2020年の本サービス開始に向け、NTTドコモが様々なパートナーと実証実験を進めており、鈴鹿サーキットでも5G等の情報通信技術を活かした実証実験やサービス構築の動きを両社が合同で加速化していく。

今回のモースポフェス(2~3日)でも早速、実証実験を実施。コース全体のマルチ映像をリアルに配信できる映像情報配信システムを導入し、5Gを経由して各種デバイスにリアルタイムに映像送受信させる実証実験で、ピットビル2Fのホスピタリティラウンジでは移動基地局装置による通信の様子や、端末でのマルチ映像の実際の視聴状況を見たりすることができた。通信の遅れが大きいと目の前で起きている事象とコース各所の映像との“脳内リンク”がうまくいかなくなるが、5Gのスピードならその心配は皆無といってよさそうである。

最終コーナー付近に7月オープン予定の新観戦エリア「コースビューテラス」では、この主要コーナーのカメラ映像とビジョン映像、タイミングモニターのリアルタイム配信が(エリア専用のかたちで)運用開始される見込み。また、8月開催の鈴鹿10時間耐久レース(四輪)における5Gを使用した新たな実証実験実施も両社は検討し、さらには5Gを活用した新競技の開催をも検討していくという。

NTTドコモとモータースポーツの関わりといえば、つい最近、NTT(の本体)が北米インディカー・シリーズの冠スポンサーに就任というニュースがあったばかり。また、ドコモ(docomo)に関してはスーパーフォーミュラに参戦する強豪チーム、ダンディライアン・レーシングの冠スポンサーを長きに渡って務めている存在でもある(ダンディライアンはこれまでも高速走行における実験等に参画、貢献)。高度通信技術を活かしたモータースポーツへのより積極的な取り組みによる牽引力に大きな期待がかかる。

なお、鈴鹿サーキットは今年のF1日本GPの概要や、ルマン、スパ・フランコルシャンといった世界的名コースとの提携等についても今回発表(一部既報、ルマンに関してはフランス西部自動車クラブ=ACOとの提携)。今年10月の日本GP開催に向けては、1万人のHonda応援席の設置、約70種類から応援する選手等に応じてデザインを選べる全席スペシャルチケット、「U23」の年齢区分による特別料金対象シートなどの施策で一層の充実を図っている(チケットは5月19日10時から販売開始予定)。

《遠藤俊幸》

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