メルセデスベンツ CLAクーペ 新型、受注を欧州で開始…3万1475ユーロから

上級車の新型CLSクーペを思わせる4ドアクーペデザイン

トップグレードの「CLA250」は224hpの2.0ターボ搭載

進化したMBUXを採用。音声認識精度を高め「ハイ、メルセデス」でシステム作動

メルセデスベンツ CLA クーペ 新型
メルセデスベンツ CLA クーペ 新型全 18 枚

メルセデスベンツは3月1日、新型『CLAクーペ』(Mercedes-Benz CLA Coupe)の欧州受注を開始した。ドイツ本国でのベース価格は、3万1475ユーロ(約400万円)と発表されている。

CLAクーペは、『Aクラス』の派生車種として開発された小型の4ドアクーペだ。新型CLAクーペは2世代目モデルとなり、初代のデビューから5年を経て、モデルチェンジを受けた。

上級車の新型CLSクーペを思わせる4ドアクーペデザイン

新型CLAクーペのデザインは、同じく4ドアクーペの上級車種の新型『CLSクーペ』のデザインを色濃く反映しているのが特徴だ。長く伸びたボンネットやコンパクトなキャビン、フレームレスドアなどを組み合わせ、スポーティさやエレガントさを追求している。フロントマスクは、パワードームを備えたボンネットや、サメの鼻のように前方に傾斜したノーズを備える。グリルは中央にスリーポインテッドスターを配したダイヤモンドパターンだ。リアは、テールランプをコンパクトにまとめ、バンパー部分にナンバープレートを移設し、ワイド感を強調している。
メルセデスベンツ CLA クーペ 新型メルセデスベンツ CLA クーペ 新型
新型CLAクーペのボディサイズは、全長4688×全幅1830×全高1439mm、ホイールベース2729mmとなる。先代モデル(全長4640×全幅1777×全高1441mm、ホイールベース2699mm)に対して、48mm長く、53mmワイド、2mm背が低い。ホイールベースは30mm延びた。エアロダイナミクス性能は、先代よりも引き上げられている。

トップグレード「CLA250」は224hpの2.0ターボ搭載

欧州仕様車はガソリンエンジン搭載グレードとして、「CLA180」、「CLA200」、「CLA220」、「CLA220 4MATIC」、「CLA250」、「CLA250 4MATIC」の6グレードを設定する。このうち、最上級のCLA250とCLA250 4MATICグレードには、2.0リットル(1991cc)の直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は224hp/5500rpm、最大トルク35.7kgm/1800rpmを引き出す。トランスミッションは7速デュアルクラッチの「7G-DCT」を組み合わせた。0~100km/h加速は6.3秒、最高速は250km/h(リミッター作動)の性能を実現している。
メルセデスベンツ CLA クーペ 新型メルセデスベンツ CLA クーペ 新型
インテリアのデザインテーマは、ハイテクかつ若々しく前衛的、だ。コクピットの上のカウルは完全に廃されており、ダッシュボードとドアが連続して見えるデザインとした。タービン状のエアダクトは、最近のメルセデスベンツ車に共通するデザインだ。ボディサイズの拡大によって、先代よりも室内空間が広がった。とくに、ひじ周りのスペースは、前席が35mm、後席が44mm拡大する。後席の肩周りの空間も、22mm増えた。トランク容量は460リットル(VDA計測)を確保している

進化したMBUXを採用。音声認識精度を高め「ハイ、メルセデス」でシステム作動

新型CLAクーペには、新世代のインフォテインメントシステム、「MBUX」(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の最新版が搭載される。新型『Aクラス』から採用されたMBUXは、パワフルなコンピューター、鮮やかなスクリーンとグラフィック、カスタマイズ可能なディスプレイ、フルカラーのヘッドアップディスプレイ、AR(拡張現実感)を備えたナビゲーション、学習するソフトウェア、そして高精度な音声認識テクノロジーなどが特徴だ。

新型CLAクーペのMBUXでは、音声アシスタントシステムが性能を引き上げ、他の乗員との会話に影響を受けないように改良された。最後に「ハイ、メルセデス」と発してシステムを起動した乗員の命令に、応答するシステムとした。メルセデスベンツによると、米国仕様車では、音声アシスタントがかなり複雑な質問を理解し、それに応えることができるという。
メルセデスベンツ CLA クーペ 新型メルセデスベンツ CLA クーペ 新型
新型CLAクーペには、「MBUXインテリアアシスト」も導入する。MBUXインテリアアシストは、非接触モードで作動し、昼夜を問わず機能する。例えば、ダッシュボードのタッチスクリーンやセンターコンソールのタッチパッドに手を近づければ、画面のメニューを調整することができる。

また、「お気に入り機能」も採用されており、人差し指と中指をV字型に広げた状態で、センターコンソールに手をかざすことでアクセスできる。さらに車内の暗闇の中で、例えばルームミラーの方に手を伸ばすことによって、読書灯をつけたり消したりすることができる。また、ドライバーが暗闇の中で助手席に向かって手を伸ばすと、室内照明が自動的に点灯する。手を戻すとすぐに、照明は自動的に消える。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  3. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  4. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  5. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る