真岡鐵道で運行されているC11形蒸気機関車が売却へ…3月25日の入札で譲渡先を募る

C11 325がけん引した2018年の真岡鐵道『SL新年号』。
C11 325がけん引した2018年の真岡鐵道『SL新年号』。全 1 枚

芳賀地区広域行政事務組合は3月12日、下館駅(茨城県筑西市)と茂木駅(栃木県茂木町)を結ぶ真岡鐵道で運行されているSL列車『SLもおか』で使用しているC11形蒸気機関車325号機(C11 325)の売却に関する入札公告を行なった。

『SLもおか』は、1994年3月からC12形蒸気機関車66号機(C12 66)のけん引により運行を開始。真岡鐵道と真岡鐵道の沿線6市町(筑西市・真岡市・益子町・茂木町・市貝町・芳賀町)で組織する「真岡線SL運行協議会」の委託により運行され、1998年11月からはC11 325を加えての2機態勢となったが、蒸気機関車の老朽化に伴なう維持費の高騰、乗客の減少などの影響から、2018年8月には1両の運用を中止することが決定された。

公告によると入札参加は3月22日まで受け付けており、3月25日10時から入札が行なわれる。

C11 325は1946年3月に製造されたタンク式蒸気機関車で、1972年に廃車後は、現在の新潟県阿賀野市立水原中学校内で静態保存されていたが、1996年5月にJR東日本大宮工場(現・大宮総合車両センター)へ搬入。整備の後、1998年10月に車籍が復活した。

真岡鐵道入線後はC12 66の予備機として使用されることが多かったが、JR東日本区間へ乗り入れるイベント列車にも使用されることがあった。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  4. 衝突試験、1回の費用はおいくら? ホンダ栃木四輪開発センターで見学
  5. ホンダ『プレリュード』新型、気になるライバルたち
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る