電波暗室とは、各種電子機器の特性のうち、電磁波の受信に関する特性を測定・評価するために、外界からの電磁波を完全に遮断した施設。電波暗室内では、電子機器から放射される電磁波を測定する。
次世代モビリティでは、カメラやLiDAR、センサーなどによるクルマ同士、あるいはクルマとすべてのものがつながるV2Xを実現する通信機能が求められる。そうした中、受発信アンテナの搭載および電波の出入り口として、自動車用ガラスの役割が増している。また、クルマのデザインを損ねることなく、各種放送波の受信や5Gなどの高速通信に最適なガラスアンテナデザインを設計するためには、開発段階から高度なシミュレーション技術の応用や高精度な計測技術が求められる。

AGCグループは、モビリティ分野を戦略事業のひとつに位置付けており、日米欧3極に電波暗室を持つ強みを活かし、“つながる”クルマ実現への貢献を目指していく。