[取り付け方で音が変わる]外部パワーアンプのボディアース

パワーアンプのサイドパネルの一例(グラウンドゼロ・GZIA 2080HPX-ll)。
パワーアンプのサイドパネルの一例(グラウンドゼロ・GZIA 2080HPX-ll)。全 2 枚

カーオーディオ製品の取り付けに関するセオリーやコツなどを掘り下げながら、カーオーディオの奥深さにも迫ろうとしている当コーナー。現在は、外部パワーアンプのインストールにまつわるあれこれを解説している。今回は、“ボディアース”について考察していく。

【画像全2枚】

さて、前回は外部パワーアンプを使用する際には安定的に電気を確保するべく、メインバッテリーから直接電源を引き込む“バッ直”という配線方法が取られることを紹介した。

ところでこの“バッ直”で配線されるケーブルは、プラス側のケーブルのみだ。電気で動くものの配線は普通、プラスとマイナスの両方を繋ぐ必要がある。では、パワーアンプのマイナス側の配線はどうなっているのかというと…。

実はクルマでは、配線を簡素化するためにとある仕組みが採用されている。それは、「クルマのボディをマイナスケーブルとして活用する」というものだ。メインバッテリーのマイナス端子は、エンジンルーム内のボディとケーブルで繋げられている。なので電装品のマイナスケーブルは、ボディのどこかに接続(ボディアース)すればOKだ。そうすることで電装品のマイナス電源端子は、ボディを介してバッテリーのマイナス端子と繋がるのである。

というわけなのでパワーアンプにおいても、マイナス側の配線は“ボディアース”を行えば完了できる。

とはいえもちろん、これを行うのにも注意事項がいくつかある。まずは安全性への配慮がもっとも重要だ。例えばパワーアンプをシート下に取り付ける場合、ケーブルがシートレールに干渉しそうな場所で“ボディアース”するのは御法度だ。トラブルが起こらない場所であるかどうかをしっかりと見極めた上で、“ボディアース”する場所を決定する必要がある。

また、ボディとは言いつつも、塗装されている箇所にそのまま行うのもNGだ。塗装はしっかりと削り落としておかないと“ボディアース”の役割を果たせない。錆が発生していたり汚れているのも上手くない。サビや汚れもキレイに取り除いてから“ボディアース”を実行したい。

ところで、パワーアンプを複数台使う場合には、アンプごとで“ボディアース”する場所を変えずに、同一箇所に接続することが多い。異なる場所に行うと、電位差が発生する可能性が生じるからだ。電位差が発生するとつまりは、パワーアンプごとで電気的なコンディションに差が出てくる。そうなると、音質にも良くない影響が生じてしまう。

今回はここまでとさせていただく。次回も、パワーアンプの取り付けにまつわるセオリーやコツの解説を続行する。お楽しみに。

【連載】“取り付け方”で音が変わる? Part5 外部パワーアンプ編 その3「ボディアースについて」

《太田祥三》

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