【ホンダ ヴェゼル Modulo仕様 雪上試乗】いかなる環境でも接地感が変わることなく高い安定感をキープ…瀬在仁志

ホンダ ヴェゼル Modulo仕様
ホンダ ヴェゼル Modulo仕様全 22 枚

ホンダのカタログモデルとしてラインナップされている「モデューロX」は、ホンダアクセスが開発するコンプリートモデルだ。ホンダアクセスでは1999年にホンダ純正カスタマイズブランドとしてエアロパーツ「モデューロ」を開発し、その後2001年に『S2000』用サスペンションキットを設定するなど、アルミホイールから始まったブランドは着々と純正パーツメーカーとしての守備範囲を拡大。2012年にはいよいよ、その技術を余すことなく投入しフルパッケージングさせた『N-BOX モデューロX』をデビューさせた。

【画像全22枚】

メーカー直結ゆえの開発環境とクオリティ

ホンダ ヴェゼル Modulo仕様(右)とホンダ ステップワゴン ModuloXホンダ ヴェゼル Modulo仕様(右)とホンダ ステップワゴン ModuloX

フルパッケージングされたコンプリートモデルは、サスペンションはもちろんのこと、シャシーの強化や空力特性を高めたボディワークを始め、走りや意匠の質感向上まで多岐に渡る。メーカー直結ゆえに開発のベースも鷹栖のテストコースなどを始め、新車モデルとしてのステップを踏むことで高いクオリティが与えられている。

すでにそのポテンシャルの高さは多くの試乗会において確認済みだが、今回は初めて雪上という厳しい環境下で乗る機会を得た。冬の北海道をベースにした試乗会は、自動車メーカーやタイヤメーカーなどでは参加することが多いが、カスタマイズモデルやコンプリートモデルの試乗会は初めてのこと。冬の厳しい環境でも開発されている現状と、そのポテンシャルを知る上でも貴重な体験となった。

最初に乗ったのはモデューロのサスペンションキットを組み合わせた『ヴェゼル』Modulo仕様車だ。外観は「プレミアムエアロスタイル」として、フロントアッパーグリル、フロントロアグリル、エアロバンパー(フロント/リア用) 、ビームライトガーニッシュ、テールゲイトスポイラーをまとい、18インチアルミホイールをおごる。

低μ路にも関わらず粘り強い乗り味を発揮

ホンダ ヴェゼル Modulo仕様ホンダ ヴェゼル Modulo仕様

今年は雪が少なかったとは言え、降雪地帯の旭川をスタートして、網走方面に向けての試乗は、アイス路面が部分的に残る市街地から、高速、山岳地帯の圧雪地帯と環境変化は、正に北海道の四季を一日で経験するような厳しいもの。

そんな中でModuloヴェゼルは4WDモデルとしての持ち味を最大限に引き出してくれていた。今までドライ路面でヴェゼルの印象をひと言で表せば、フラットな姿勢と正確なハンドリングが持ち味で、その反面、乗り心地はやや硬めと言った印象があった。当然、その硬めの乗り味が低μ路では興味深いポイントだったものの、Moduloヴェゼルはいかなる環境でも接地感が変わることなく高い安定感をキープ。

足元がゆったりと動きながらも、収まりがよいことで、低μ路面でもドライ同様のフラット感を保つ。標準モデルと乗り比べてみると路面から入力はやや大きく感じられるものの、懐深く包み込んでくれることで、低μ路にも関わらず粘り強い乗り味を発揮。ドライ同様に安定した走りを見せてくれたのは、意外とも言えた。特に高速道路では外乱に強くて、4輪がしっかりと進行方向を定めてくれていることから雪国での機動力は間違いなくアップしていたことわかる。

今後デビューするであろう、モデューロのサスペンションキット+αでより走りと乗り味磨きがかかったコンプリートモデルのモデューロXも楽しみ。今ヴェゼルに乗っている人はパーツを組み合わせることでアップデートできる楽しみがあるだろう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

瀬在仁志|モータージャーナリスト
1960年東京生まれ。AJAJ会員。日本COTY委員。高校時代からカート、自動車免許取得後、ラリー、レースに参戦。スーパー耐久自動車レースでは2 クラス、4クラスで優勝経験を持つ。88年にはA型フォードによるオーストラリア・クィーンズランド一周ラリーで3500kmを完走。03年にはニュルブルクリンク24時間レースに参戦、参加クラスで日本車最高位完走。世界20か国以上の公道とサーキットでの試乗経験を持ち、『ホリデーオート』、『モーターマガジン』誌等で活躍。代表会社であるアップライト社主催による走行会はすでに70回を数えドライビング講師としても活躍する。

《瀬在仁志》

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