両車は、BMWの主力SUVの新型『X3』とSUVクーペの新型『X4』をベースに、『M3セダン』や『M5』などの開発と生産を行うBMW M社が手がけた高性能モデルだ。「Mパフォーマンス」仕様の「M40i」グレードを除けば、X3とX4に「M」が設定されるのは、今回が初めてとなる。
◆Mモデルらしい専用装備を内外装に盛り込む
エクステリアは、大きな開口部を持つ専用フロントバンパーを採用する。これは、エンジンやトランスミッション、ブレーキの冷却性向上に配慮したもの。4本のエグゾーストを組み込んだリアバンパーも、Mモデルらしい専用装備だ。フロント、サイド、リアのデザインは、エアロダイナミクス性能の向上を追求したものとなる。

タイヤサイズは、フロントが255/45ZR20、リアが265/45ZR20。X3MコンペティションとX4Mコンペティションでは、フロントが255/40ZR21、リアが265/40ZR21と、1インチ大きくなる。

◆3.0リットル直6ツインターボ搭載。最大出力は480hpと510hpの2仕様
エンジンに関しては、Mの「ツインパワー」ターボテクノロジーと高回転特性を備えた新開発の3.0リットルストレート6エンジンを搭載する。この直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力480hp/6250rpm、最大トルク61.2kgm/2600~5600rpmを発生する。

トランスミッションは8速「ステップトロニック」。4WDシステムの「xDrive」にも、Mがチューニングを実施した。これは、新型M5で初めて導入されたテクノロジーだ。X3MとX4Mでは、4輪が常に最高のパフォーマンスを発揮するよう、エンジンパワーを伝達するインテリジェントな4WDシステムとなる。動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターが解除でき、最高速は280km/hに到達する。
◆「コンペティション」仕様は510hp。0~100km/h加速は4.1秒、最高速はリミッター解除で285km/hに
さらなる高性能を求める顧客には、X3Mコンペティション、X4Mコンペティションを用意する。3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が30hp強化され、510hp/6250rpmを獲得する。最大トルクは61.2kgmと変わらないが、2600~5950rpmと高回転側のより幅広い領域で引き出される。
トランスミッションは8速ステップトロニックで、駆動方式は4WDのxDrive。X3MコンペティションとX4Mコンペティションは、0~100km/h加速が4.1秒と標準モデルよりも0.1秒速い。最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションのMドライバーズパッケージでは、リミッターが解除され、最高速は285km/hに到達する。