【カンナム ライカー 試乗】PSYもビックリ!? これぞリアル“カンナムスタイル”…吉田由美

普通自動車AT免許で乗れる3輪バイク

操作しやすいライディングポジションに変えられる

倒れない安心感

カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)
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普通自動車AT免許で乗れる3輪バイク

カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)
実は去年の3月、軽井沢のスキー場でカンナムを製造するBRP社のバギー『アウトランダー』に試乗。見た目は今回試乗した『ライカー』と似たメカメカしい昆虫系デザインですが、違うのは足まわり。

アウトランダーにはタイヤの代わりにどんな地形でも対応する4つのキャタピラーが装備されていました。そして抜群の安定感でスキー場の雪の斜面を行ったり来たり。そのとき私は、このバギーに絶大な信頼感を寄せ、そこで目にしたのが「BRP」のロゴだったのでした。

BRP社といえばバギーやトライクのほかに、スノーモービルや水上バイクなども製造・販売していますが、私はボートにも乗るので、陸の乗り物より水上バイクやジェットボート「Sea-Doo(シー・ドゥ)」のほうが馴染みがあります。

そのBRP社ですが歴史は古く、1937年スノーモービルの会社としてボンバルディア社を設立し「B7 スノーモービル」を開発。その後、雪上車だけではなく、海の上を走るジェットモービル、そして3輪モーターサイクル(トライク)へと活躍の場が広がっていきました。日本では2013年にカンナム『スパイダー』が登場しています。

トライク(3輪バイク)自体の存在は、某自動車雑誌の連載でタレントの南明奈さんに登場していただいたとき、(前1輪、後ろ2輪の)トライクに乗っているという話を聞き、その名前を知りました。

私も2年前に普通二輪免許を取得しましたが、なかなか公道で乗る勇気が無く…やっと少し前にスクーターで公道デビュー。バイクと名のつく車両では、2回目の公道走行がこのカンナム ライカ―。ちなみにこのライカー、普通自動車AT免許でライディングが可能です。

操作しやすいライディングポジションに変えられる

カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)
今回日本で発表されたカンナムの新型車ライカ―は全部で3種類。並列2気筒35kW(47hp)/7300rpmの「ライカー600」と、並列3気筒でパワーが57.5kW(77hp)/7100rpm、トルクが76Nm/6300rpmと共に大きい「ライカ―900」、エンジンはライカ―900と同じでオフロード走行可能な「ライカー・ラリーエディション」です。

というわけで簡単なレクチャーを受けて早速、試乗です。

今回、私が試乗したのはラリーエディション。試乗車の中ではサイズが一番大きく見えました。が、実際の大きさは全長2352mm×全幅1509mm×全高1062mmと他と同じ。ただ私が試乗したのは、シートの後ろにボックスタイプの収納がついていたり、ハンドガードが付いていたりというカスタマイズがされているのでそう見えるのかも。ちなみにカスタムするためのアクセサリーは7万5000通り以上!しかもそれらは工具が無くても取り付け可能とのこと。

アクセサリーだけではなく、フットペグやハンドルバーの位置も工具不要で調整可能という、業界初の「UFit」システムを採用。シートに座ったときにライディングポジションが少しきつかったので、フットペダルを少し手前に寄せて設定しましたが、確かに工具を使わずにサクサクできちゃうので、これはありがたい!女性と男性は体格も違うし、握力や脚力も男性に比べると弱いので、自分で操作しやすいポジションに手軽に変えられるのは嬉しいですね。

カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)

倒れない安心感

ライカ―は、フロントに2輪、リアに1輪の「Yアーキテクチャ」を採用しているので、抜群の安定感。バランスを崩して倒れることが無いので、その分、緊張せずに安心してライディングを楽しめます。私のようなペーパーライダーが怖いのは転ぶこと。じつは教習所に通っているとき、何度かバイクを倒してしまったので。でも、ライカーは倒れる心配がないし、スタビリティコントロール、トラクションコントロール、ABSといった安全装備も充実しているので、これまた安心感につながります。

ペーパーライダーとしては、ギアチェンジがいらないのも嬉しいポイント。オートマトランスミッション(CVT)を搭載しているので、右ハンドルのグリップをひねってアクセルのON/OFFができるツイスト・アンド・ゴーでスピードをコントロールします。ブレーキは右足のフットブレーキのみ。最初はこわごわ開けていたアクセルも、ブレーキの使い方をマスターするにつれどんどん慣れてきました。
カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)
試乗コースは、芝浦を出発してレインボーブリッジ下の一般道を走り、お台場まで行ってUターン。約30~40分ぐらいのコースですが、難しいのはコーナリング。緩いカーブではそれほど問題ありませんが、交差点などで小さく曲がるときには、しっかり減速しないとリアが外側に膨らみやすいこと。曲がりながら下るシーンに出くわすと少し緊張します。

このライカーシリーズ、価格は135万9000円から。私が試乗したラリーエディションは176万4000円と少しお高いですが、転びにくいという安心感は何より嬉しく、心と体にとって一番の安全装備。二輪車より操作が容易で安定感があり、普通乗用車(四輪車)よりも開放感のあるトライク(3輪バイク)は、まさに両方のイイとこどり。

そういえば数年前に、韓国のアーティストPSY(サイ)の「カンナム(江南)スタイル」という曲が大ヒット。Youtubeでの動画再生回数は去年までに約32億回を超えたとか。このカンナムスタイルな最新トライク、ライカ―も注目を集めることはできるのでしょうか? カンナムつながりで。

カンナム・ライカー(Can-Am Ryker)

《吉田 由美》

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