「ほっかいどう応援団会議」を間接的に赤字鉄道路線存続の一助に…全国最年少、鈴木直道北海道知事が初の会見

就任後、初の記者会見に臨む鈴木直道新知事。
就任後、初の記者会見に臨む鈴木直道新知事。全 1 枚

北海道の鈴木直道知事は4月23日、就任後初の記者会見を行なった。

鈴木氏は埼玉県三郷市出身の38歳。東京都職員から夕張市の市長へ転身し、2期8年を勤めた後、4月7日に行なわれた北海道知事選挙で当選。4月23日には高橋はるみ氏に代わる、地方自治法施行下での第19代北海道知事に就任し、全国で最年少の知事として話題を撒いた。

夕張市長時代は、4月1日に廃止された石勝線夕張支線の存廃問題に関わり、「攻めの廃線」としてJR北海道へ自ら廃止を提案するなど、斬新な行動が注目を集めた。北海道知事就任後も、自らの施策をピンチをチャンスに変える「攻めの道政」と称し、意欲的に取り組む構えを見せている。

初の会見ではJR北海道問題に対して突っ込んだ質問はなかったが、鈴木知事が選挙公約に掲げた「ほっかいどう応援団会議」の創設に際し、JR北海道の赤字線区の維持に対しても活用するか否かが問われた。

これに対し鈴木知事は、枠組みなどについてしっかり検討する必要があるとしながら「(北海道にある)179の市町村の中で、いわゆる存続をさせていこうという取り組みを進めていらっしゃる中には、ふるさと納税を財源とした取り組みも現在でもあるわけでありまして、そういった取り組みについても、後押しをするようなこともあり得るのではないかというふうに現時点では思っています」と述べ、「ほっかいどう応援団会議」を間接的に赤字路線存続の一助にする可能性について言及した。

「ほっかいどう応援団会議」の創設は、北海道ゆかりの経済人などから資金を集め、政策推進に活かすことを目的とした施策で、6月に行なわれる定例道議会へ提出する補正予算案に、その予算化を盛り込む方針だ。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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