アストンマーティン初の市販EV、ラピードE が初走行…モナコ市街地コース

モナコ市街地コースで初走行を披露したアストンマーティン・ラピードE
モナコ市街地コースで初走行を披露したアストンマーティン・ラピードE全 6 枚

アストンマーティン初の市販EV、『ラピードE』(Aston Martin Rapide E)が5月12日、モナコで開催された「フォーミュラE」に先駆けて、モナコ市街地コースで初走行を披露した。

ラピードEは、アストンマーティンの4ドアスポーツカー、『ラピード』をベースに、EVパワートレインを搭載したモデルだ。EVパワートレインは、英国のウイリアムズと共同開発。モーターは車両の後部に2個搭載され、LSDを介して後輪を駆動する。モーターは合計で最大出力612ps、最大トルク96.8kgmを引き出す。

パワフルなモーターは、0~100km/h加速4.2秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現する。80~112km/hの中間加速は1.5秒。アストンマーティンによると、バッテリーやモーターの性能を低下させることなく、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースを全開走行で1周することもできるという。

バッテリーは、蓄電容量が65kWhと大容量。このバッテリーパックは、ラピードの6.0リッターV12エンジン、ギアボックス、燃料タンクが配置されていた場所に搭載された。1回の充電での航続はWLTPモードでおよそ322kmの性能を備える。

充電は電圧400ボルト、出力50kWの場合、1時間の充電でおよそ300kmの航続に必要なバッテリーを充電可能。さらに、ラピードEのバッテリーは800ボルトの電圧にも対応しており、出力100kW以上の場合、1時間の充電でおよそ500kmの航続に必要なバッテリーを充電できる。外出先で充電する場合に備えて、およそ3時間でバッテリーを充電できるハイパワーAC充電器も搭載している。

ラピードEには、3つのドライビングモードとして、「GT」、「スポーツ」、「スポーツ+」を用意する。スプリングとダンパーの設定を見直すことにより、ガソリンエンジンを搭載した『ラピードAMR』と同等のハンドリング特性を実現しているという。

このラピードEが、モナコで開催されたフォーミュラEに先駆けて、モナコ市街地コースで初走行を披露した。ドライバーは、アストンマーティンワークスのダレン・ターナー選手が担当した。なおラピードEは、2019年第4四半期(10~12月)から、世界限定155台を生産する計画だ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  2. ホンダ『プレリュード』新型、シビック タイプRのサスペンションとブレーキ技術搭載へ
  3. トヨタ『カローラ』米2026年モデル、新デジタルメーター搭載で今秋発売へ
  4. 新型ドゥカティ『パニガーレV2S』日本上陸に「スイングアームアームすげー」「日本じゃ全力は使えない」など驚きの声
  5. これが“大人の”ボルクレーシング『G025 SZ EDITION』シャイニングブロンズメタルが魅せる究極美学PR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る