リニア・鉄道館の展示車両にN700系を追加…381系のパノラマグリーン車は展示終了 7月17日

リニア・鉄道館での展示イメージ
リニア・鉄道館での展示イメージ全 3 枚

JR東海は5月17日、リニア・鉄道館(名古屋市港区)で7月17日からN700系新幹線電車を展示すると発表した。

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このN700系は、2005年3月に登場した「Z0編成」と呼ばれる量産先行試作車(N700系9000番台)で、新しい自動列車制御装置(ATC)や車体傾斜システムなど新基軸が盛り込まれ、試験が行なわれた。2007年7月にはその量産車(N700系0番台)が営業運行を開始したが、Z0編成は量産化改造されず、285km/h走行や330km/hの速度向上試験に供された。

2013年、JR東海に改良タイプの「G編成」と呼ばれるN700Aが登場してからは、既存のN700系Z編成がN700Aと同等の性能を有する改造が施されX編成(N700系2000番台)となり、Z0編成はX0編成となった。そして、2018年にN700S確認試験車が登場するのを機にX0編成は同年2月に引退した。

今回展示されるX0編成は1号車(783-9001)、8号車(775-9001)、14号車(786-9201)の3両で、車内では見学や飲食ができる。

これらの3両は、現在、117系電車3両が置かれている屋外エリアに展示される。リニア・鉄道館では0系、100系、300系、700系などの新幹線車両が10両展示されているが、いずれも屋内のため、N700系は同館の新幹線車両としては初の屋外展示車両となる。

これに伴ない、117系は1両を屋内の収蔵車両エリアへ移設させて、残る2両は展示を終了。117系の移設により、収蔵車両エリアにあるクロ381形10番台11号(クロ381-11)は6月7日限りで展示を終了する。

クロ381形10番台は、2008年まで中央本線(中央西線)の特急『しなの』 で活躍していた前面展望タイプのパノラマグリーン車で、1988年にサロ381形からの改造により3両が登場。クロ381-11は1998年に廃車されていた。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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