ルノー、EZ-POD 発表…ファースト&ラストマイルの小型自動運転EV提案

2018年に発表された2台の自動運転EVコンセプトカーにインスパイア

車台はルノーの超小型EVトゥジーがベース。ファースト&ラストマイルで人や物を短距離輸送

最新の自動運転システムを搭載。ステアリングホイールやペダルは未装備

ルノー EZ-POD
ルノー EZ-POD全 12 枚

ルノーグループは5月16~18日、フランス・パリで開催された「VIVA TECHNOLOGY」において、自動運転EVコンセプトカー、ルノー『EZ-POD』(Renault EZ-POD)を初公開した。

画像:ルノー EZ-POD

VIVA TECHNOLOGYは、世界最大規模のスタートアップの展示会だ。2016年から開催されており、今年で3回目となる。2017年には、およそ5000社のスタートアップが出展している。

2018年に発表された2台の自動運転EVコンセプトカーにインスパイア

ルノーEZ-PODは、コンパクトな自動運転EVコンセプトカーだ。ルノーが2018年春のジュネーブモーターショー2018で発表した『EZ-GO』、2018年秋のハノーバーモーターショー2018(IAA商用車)で発表した『EZ-PRO』の両コンセプトカーにインスパイアされているという。

EZ-GOは、都市部のシェアード・モビリティを重視したコンセプトカーだ。カーシェアリングやライドシェアなど、モビリティサービスでの使用を前提にした次世代のコンセプトカーで、「レベル4」の完全自動運転のロボットカー。車両が前走車との距離を検知し、停車や車線変更などをドライバーに代わって行う。車内には、車両の進行方向に向かって乗員が横向きに着座するベンチシートも採用。360度の大きなガラスエリアが開放感を演出した。乗降の際には、ハッチゲートが大きく開き、車椅子やベビーカーに配慮したスロープが設けられていた。

EZ-PROは自動運転のEVで、最新のコネクテッド技術を搭載し、シェアモビリティにも対応。物流における「ラストマイル」(エンドユーザーへの配達)での使用を想定しており、荷物の配達の効率化が追求された。ユーザーは荷物受け取りの際、配達時間と場所を指定することが可能。コンシェルジュによる荷物の受け取りと、EZ-PROの車体のロッカーでの荷物受け取りを選択することもできる。24時間365日アクセス可能なEZ-PROのロッカーは、スマートフォンのアプリケーションから一度限りのアクセスキーを得ることにより、ユーザーが開くことができる。EZ-PROは無人の自動運転で、隊列を組んで走行。1台だけ独立して走行することもできる。

車台はルノーの超小型EVトゥジーがベース。ファースト&ラストマイルで人や物を短距離輸送

今回発表されたEZ-PODは、ルノーの超小型EV、『トゥジー』の車台をベースに開発された。ファーストマイルとラストマイルの自動運転シェアモビリティをテーマに、人や物を短距離輸送する目的で設計されている。小型ボディで機動性に優れているため、都市部のホテルやショッピングセンターなどでの移動ニーズに対応する。

EZ-PODはあらかじめ決められたルートを走行する場合、いくつかのEZ-PODポッドを連結して乗客を迎えに行き、目的地に連れて行くことができる。将来的には、EZ-PODは非常に低速で歩行者専用道路を走行し、移動が制限されている人々を輸送することを想定している。

最新の自動運転システムを搭載。ステアリングホイールやペダルは未装備

EZ-PODには最新の自動運転システムを搭載。フロントにカメラ1台とライダー(LiDAR)1台を装備している。フロントとリアのトリムの後方には、長距離レーダーを装備。リアルタイムの位置追跡とコネクティビティのために、ルーフには2つのアンテナとGPSが装着されている。

EZ-PODは、ボディサイドに大きな開口部を備えており、乗降性に配慮した。シートは車台を共有するトゥイジー用。ステアリングホイールやペダルはない。走行に関する情報を表示する2つのスクリーンが装備されている。バッテリーの蓄電容量は、都市での短距離走行を前提に、必要最小限に抑えている。

《森脇稔》

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