【インディ500】アロンソが予選落ち…ポールポジションはパジェノーが獲得、佐藤琢磨は予選14位

アロンソ(右)は予選落ちを喫した。
アロンソ(右)は予選落ちを喫した。全 8 枚

第103回インディアナポリス500マイルレース(インディ500)の予選が現地18~19日に実施され、世界3大レース制覇に王手をかけて臨んだフェルナンド・アロンソが予選落ちを喫した。ポールポジションはシモン・パジェノーが獲得、佐藤琢磨は予選14位で決勝進出。

決勝レース開催は現地26日だが、インディ500は約半月をかけての戦いであり、その中間クライマックスともいえるのが2日間にわたり実施される予選だ。インディ500の予選は複雑な方式で知られるが、基本的には米インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイ(オーバルコース)で連続4周アタックして記録された平均速度を指標に順位が決まる。

予選初日に30位以内に入ると決勝進出で、10~30位はここで予選順位確定。1~9位は2日目にポールポジションをかけて再度戦うことになる(予選1~9位が決まる)。一方、初日に31位以下だった場合は決勝進出の残り3枠、つまり各列3台グリッドのインディ500における最後列11列目(予選31~33位)への生き残りバトルに臨む(決勝進出をかけての最後の戦いはインディ500の伝統ともいえるが、この形式の最後列バトルは今年からとされる)。

インディカー・シリーズの一戦(今季第6戦)ではあるが、特別すぎるインディ500にはスポット参戦してくるドライバーも多い。そのひとりで、自身2年ぶり2度目のインディ500挑戦をしてきたのがフェルナンド・アロンソである。2度のF1世界タイトル獲得歴があり、F1モナコGP、ルマン24時間レース(昨年トヨタで総合優勝)に勝っているアロンソは、残るインディ500に勝てば世界3大レース制覇の偉業達成となる(達成者は過去に1962&68年F1王者グラハム・ヒルだけとされる)。

世界3大レース制覇達成は来年以降となったアロンソ。世界3大レース制覇達成は来年以降となったアロンソ。

しかしアロンソ(#66 McLaren Racing/エンジンはシボレー)の今年のインディ500挑戦は苦い結末を迎えることとなった。初日に30位以内に入れず(31位)、2日目の最後列争奪戦にも敗れ(予選34位)、まさかの予選落ちを喫してしまったのだ。

世界3大レース制覇達成は来年以降にお預けとなったアロンソは、「昨日(初日)が31位で、今日(2日目)が34位。差は決して大きくなかったが、両日とも我々には充分な速さがなかったということだ。残念に思う」とコメントし、さらには「ここで(自分より)良い仕事をしたすべてのドライバー(決勝進出者)を祝福する。そして次の日曜、安全のもとに素晴らしいレースが展開されることを望んでいるよ」と潔く語っている。来年以降の捲土重来が期待されるところだ。

#66 フェルナンド・アロンソ#66 フェルナンド・アロンソ

ポールポジションを獲得したのは、シリーズの前戦(第5戦インディカーGP)で優勝したシモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)。予選2~3位はEd Carpenter Racing(シボレー)勢で、エド・カーペンター(#20)が2位、スペンサー・ピゴット(#21)が3位。そして一昨年以来2度目のインディ500制覇を狙う佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)は予選14位で決勝進出を決めている。

予選ではシボレー勢が1~4位を占めたが、長いレースであり、“抜ける”レースでもあるインディ500においては予選順位が決勝の展開の絶対支配要素になるとは限らない。もちろんポール獲得は素晴らしい名誉であり業績だが、決勝がどうなるかはまた別の話となるだろう。決勝進出の33台には必ずや、大小の違いはあってもチャンスがあるのだ(それだけにアロンソもなんとか最後列をゲットしたかっただろう)。

#66 フェルナンド・アロンソ#66 フェルナンド・アロンソ

全世界が注目する第103回インディ500、決勝レースは現地26日(日本時間では深夜、日付け的には27日)に実施される。

《遠藤俊幸》

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