アウディ Q5 新型に新世代PHV、欧州燃費は47.6km/リットル

2.0リットル直4ターボ+モーター。PHVシステム全体で367hpのパワーと51kgmのトルクを獲得

EVモードでは40km以上のゼロエミッション走行が可能

航続の拡大を追求する支援システムとして予測効率アシストを採用

アウディ Q5 新型のPHV、Q5 55 TFSI e クワトロ
アウディ Q5 新型のPHV、Q5 55 TFSI e クワトロ全 5 枚

アウディは5月21日、新型『Q5』(Audi Q5)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「Q5 55 TFSI e クワトロ」を欧州で発表した。

「TFSI e」は、直噴ガソリンターボエンジンを基本にしたアウディの新世代のPHVシステムだ。TFSI eの名称は今後、アウディのPHVに広く使用されていく予定。アウディによると、「e-tron」の名称は今後、ピュアEVのみに冠していく方向という。

2.0リットル直4ターボ+モーター。PHVシステム全体で367hpのパワーと51kgmのトルクを獲得

新型Q5のPHVでは、直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TFSI」エンジンに、モーターを組み合わせる。直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボTFSIエンジンは、最大出力252hp、最大トルク37.7kgmを発生する。モーターは、最大出力143hp、最大トルク35.7kgm。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で367hpのパワーと51kgmのトルクを引き出す。

トランスミッションは7速「Sトロニック」で、駆動方式は4WDの「クワトロ」。新型Q5のPHVは、0~100km/h加速5.3秒、最高速239km/hの性能を発揮する。

EVモードでは40km以上のゼロエミッション走行が可能

二次電池(バッテリー)は蓄電容量14.1kWhのリチウムイオンとなる。EVモードでは40km以上(WLTP計測)のゼロエミッション走行を可能にする。この効果もあり、燃費は複合モードで47.6km/リットル、CO2排出量は46g/kmとした。また、EVモードの最高速は135km/hだ。バッテリーの充電は、400V/16Aソケットで、およそ2時間30分で完了する。

新型Q5のPHVには、3種類の走行モードを採用する。「EV」、「ハイブリッド」、「バッテリーホールド」だ。モードボタンで、ドライバーはこれら3つの基本設定から選択し、電動ドライブの優先などのモードが選べる。ハイブリッドモードでは、PHVシステムが最大限の効率を得るために、電気モーターとエンジンのバランスを追求する。エンジンを停止させた状態で、一定時間コースティング(惰性走行)することもできる。バッテリーホールドモードでは、現在のバッテリーの充電状態が維持されるようにする。

航続の拡大を追求する支援システムとして予測効率アシストを採用

新型Q5のPHVでは、新たな充電サービスの「アウディe-tronチャージングサービス」が利用できる。専用のカード1枚で、欧州全域のおよそ10万か所の公共充電ステーションにアクセスできる。

ドライブ途中での充電は、「myAudi」アプリで計画できる。myAudiアプリを利用すれば、現在の充電状態や走行可能距離を知ることができる。ドライバーは、充電の開始や空調コントロールを遠隔操作して、あらかじめ設定した時間に起動させることが可能。最近の走行記録や平均電力使用量といった情報も、いつでも入手できる。

さらにmyAudiアプリでは、途中の充電を考慮したルートが、ナビゲーションシステムに表示される。ナビゲーションシステムは、バッテリーの充電時間や、交通状況も考慮。当初予定していた急速充電ステーションへの到達が困難になると、別のルートを提案してくれる。

「予測効率アシスト」は、航続の拡大を追求する支援システムだ。ナビゲーションデータと予測効率アシスト、車両センサーシステムの情報を利用して、ルート全体の大まかな計画と、細かい計画を作成する。そして、ドライバーがアクセルペダルから足を離す必要がある状況を認識。運転中のドライバーには、ディスプレイからの情報と、アクティブアクセルペダルによる触感フィードバックによって、アクセルオフにするよう促す。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  4. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る