ヤマハが 鈴鹿8耐 参戦体制を発表、目標は220周…TECH21カラー復刻[写真追加]

中須賀選手。2018年は土曜日に負傷して本戦は欠場、優勝したものの走らなかっという、嬉しいけれどフラストレーションが残った。
中須賀選手。2018年は土曜日に負傷して本戦は欠場、優勝したものの走らなかっという、嬉しいけれどフラストレーションが残った。全 19 枚

ヤマハ発動機は5月22日、“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第42回大会(=鈴鹿8耐。7月25~28日、三重県・鈴鹿サーキット)の参戦体制を発表した。ファクトリーチームの「YZF-R1」は、1985年に参戦した「ヤマハTECH21チーム」の復刻カラーで出場する。

2019年鈴鹿8耐にはヤマハチームとして、鈴鹿8耐5連覇をめざすファクトリー体制の「#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM」と、2018-2019 FIM世界耐久選手権(EWC)にレギュラー参戦する「#7 YART Yamaha Official EWC Team」が出場する。

「#21 YAMAHA FACTORY RACING TEAM」からは、2017年以来3大会連続となる中須賀克行選手、アレックス・ローズ選手、マイケル・ファン・デル・マーク選手の3人が出場し、5連覇をめざす。監督は吉川和多留監督。EWCの第3戦を終えランキング4位につける「#7 YART Yamaha Official EWC Team」からは、ブロック・パークス選手、マービン・フリッツ選手、ニッコロ・カネパ選手の3人が出場する。

ファクトリーチームのYZF-R1は、同モデルが今年で発売21周年を迎えたことに合わせ、ヤマハのエースゼッケン「21」の最初のマシンであり、1985年の鈴鹿8耐に参戦した「ヤマハTECH21チーム」のカラーを復刻する。当時のスポンサー、資生堂の協力で復刻は実現した。なお復刻は今回限りで、当時資生堂が販売していた男性化粧品ブランド「SHISEIDO TECH21」の再販予定もない。

東京都内で開催された記者会見で中須賀選手は「鈴鹿8耐を象徴するカラーでの参戦で、身の引き締まる思い。ヤマハTECH21チームが活躍した1985~90年当時をよく知らないが、日本のレース史の中で熱い時代であったことは知っている。当時の熱狂を取り戻せるようなレースをめざす」とあいさつ。

モビリティ技術本部MS統括部の堀越慶太郎MS戦略部長は「今年のスローガンは『令和の序幕』、すなわち『R1』だ。鈴鹿8耐の来場者に若者や女性が増えているそうだ。昔の若者にも足を運んでほしいと、復刻カラーを仕掛けた」と述べた。

YZF-R1の開発状況について、ヤマハ・モーター・レーシング社長兼MS統括部長の辻幸一氏は、「5年目のモデルだが、まだまだ進化を続けている。エンジンも燃費とパワーが改善、信頼性も増した。タイヤに優しいマシンになってペースを保てると思う」と説明する。

さらに今年の目標については、「優勝は当然。220周を目標に努力する。周回数でいうとこれまでは219周が優勝ラインだった。われわれは4連覇したが楽に勝てたレースはひとつもない。今年はライバルとの競争がもっと厳しくなるだろう。220周は高い目標だが達成しないと優勝できない」と語る。

《高木啓》

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