マツダは マツダ3 新型をイチオシ、ファンは必見…人とくるまのテクノロジー2019

マツダ(人とくるまのテクノロジー2019)
マツダ(人とくるまのテクノロジー2019)全 7 枚

パシフィコ横浜で22日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2019」。マツダブースは24日に発売となるCセグメントコンパクト、『アクセラ』後継と言われる『マツダ3』の実車展示の一発勝負。

展示されているのは赤のハッチバックで、エンジンは話題のSPCCI(プラグを補助的に使う圧縮着火方式)エンジンの「スカイアクティブX」ではなく、普通のガソリンエンジン「スカイアクティブG」だが、ダイナミズムを感じさせるエクステリアと緻密な作りのインテリアにじかに触れられるとあって、結構な人気を博していた。

これとは別に、スカイアクティブXエンジンの実機も展示。通常のオットーサイクルガソリンエンジンのようにスパークプラグで着火するのではなく、ディーゼルエンジンのように圧縮で温度が高まったシリンダー内に燃料を噴射して着火させる。

純粋な圧縮着火であるHCCIエンジンは世界の多くのメーカーが研究していたが、エンジンが正常に動く運転モードが限られてしまうため、なかなか実用化できないでいた。マツダのSPCCIは、スパークプラグを爆発行程のためではなく、シリンダー内の圧力を調節するために使うという新発想で制御の難しさを解決。マツダのエンジニアによれば、現行の「スカイアクティブD」(ディーゼル)と比較してもそん色ない熱効率を実現させたとのこと。

そのマツダ3を囲むように、マツダがフォード傘下時代から連綿と貫いてきた企業行動指針、Zoom-Zoomの歴史を記したパネルを展示。内燃機関の効率向上で他社に対してアドバンテージを取るための苦闘を振り返ることができるようになっている。マツダファンにとっては必見のブースと言えるだろう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  4. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る