今年が最後、日中にイギリス向け高速鉄道車両の陸送を見学…山口県下松市の「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト」 7月14日

今年が最後となるイギリス向け「Class800」の陸送見学。
今年が最後となるイギリス向け「Class800」の陸送見学。全 2 枚

「道路を走る高速鉄道車両見学プロジェクト実行委員会」は7月14日、山口県下松(くだまつ)市内でイギリス向けの高速鉄道車両「Class800シリーズ」の陸送見学を行なう。

下松市、下松商工会議所との共催で行なわれるイベントで、10時に日立製作所笠戸事業所を出発し、専用トレーラーで約1時間かけて下松第2埠頭までの約2kmを陸送する様子を見学できる。

通常、鉄道車両の陸送は交通量が少ない深夜に行なわれるが、このイベントは下松市が笠戸事業所とともに鉄道車両の製造拠点として栄えてきたことから「鉄道産業のまち 下松」をアピールするために開かれることになった。

今回陸送される「Class800シリーズ」は、イギリス鉄道の都市間高速鉄道計画である「Intercity Express Programme」(IEP)に向けて2017年から投入されている。製造は2014年から始まり、ロンドン~西部主要都市間の「グレート・ウェスタン・メイン・ライン」(GWML)と、ロンドン~北東部主要都市間の「イースト・コースト・メイン・ライン」(ECML)で運用されている。

軽量のアルミ構体を採用した同車は、交流2万5000Vの電化区間と非電化区間を直通でき、非電化区間では電化区間で床下のディーゼル発電機に蓄えた電力で走行することができるデュアルモード仕様となっている。設計最高速度は225km/hで、最高運転速度は201km/h。

日立製作所では866両を受注しているが、このうち76両が笠戸事業所でフル製造、790両は車体や台車など基幹部の製造を笠戸事業所で行ない、残りの製造をイギリス北東部のダラム州の現地工場で行なっている。

「Class800シリーズ」の陸送見学は2017年にも行なわれているが、2019年は製造が終盤に差しかかっていることから、今回が最後になるという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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