BMW 1シリーズ 新型を発表、歴代初のFF駆動に…室内空間が拡大

歴代1シリーズで初の駆動方式FFを採用

先代比でホイールベースは20mm短縮。全幅は34mmワイドに

駆動方式FF化の効果で室内スペースが大幅に拡大

BMW 1シリーズ 新型
BMW 1シリーズ 新型全 22 枚

BMWは5月27日、新型『1シリーズ』(BMW 1 Series)を欧州で発表した。新型は3世代目モデルで、8年ぶりにモデルチェンジ。ボディは5ドアハッチバックのみを設定している。

歴代1シリーズで初の駆動方式FFを採用

新型BMW1シリーズでは、ドライビングダイナミクスの面において、プレミアムコンパクトクラスの新たな基準を打ち立てることを目指した。同時に、室内のスペースを大幅に拡大する。

最新のサスペンションセットアップや革新的な技術を採用し、すべてのドライビングダイナミクス関連のコンポーネントと制御システムを統合した。これにより、新型1シリーズでは駆動方式FFとインテリジェント4WDの「xDrive」の両方で、より高い敏捷性を実現するという。

新型1シリーズには、BMWグループのFFモデルから得たあらゆるノウハウを活用する。そのひとつが、電動パワートレイン車のBMW『i3』から導入されているホイール回転数制御システムだ。ダイナミックに加速する際に走行安定性を向上させ、積雪路や濡れた路面での発進時のトラクション伝達も最適化する。この技術のBMWブランドへの採用は、新型1シリーズが初めて。BMWによると、トラクションを大幅に向上させると同時に、非常に敏感で迅速なコントロールを可能にするという。

先代比でホイールベースは20mm短縮。全幅は34mmワイドに

新型1シリーズでは、BMWの個性のキドニーグリルを大型化し、存在感を主張する。オプションのフルLEDライトは、アダプティブ仕様だ。最近のBMW車に見られるシャークノーズを、新型1シリーズも採用する。ボディサイドでは、ウェッジシェイプを強調。リアは、2セクションのテールライトを装備する。オプションのフルLEDリアライトは、スリムなライトエレメントの効果で、新しいLデザインを表現している。テールパイプは、直径が90mm。ホイールは16インチから用意されており、歴代1シリーズで初めて、19インチも選択することができる。

新型1シリーズのボディサイズは、全長4319mm、全幅1799mm、全高1434mm、ホイールベース2670mmだ。先代モデルに対して、5mm短く、34mmワイドで、13mm背が高い。ホイールベースは20mm短い。

駆動方式FF化の効果で室内スペースが大幅に拡大

新型1シリーズでは、室内スペースが大幅に広がる。これは、横置きエンジンと低センタートンネルを備えた新開発のFWDアーキテクチャーの効果だ。BMWによると、とくに後席で、先代モデルよりもはるかに広いスペースを実現しているという。

たとえば、後席の乗員の足元のスペースは、先代比で33mm増加した。オプションのスライド式パノラマサンルーフを装備している場合、後席のヘッドルームのスペースは19mm拡大する。また、トランクへのアクセスがより簡単になり、ラゲッジルームの容量は先代比で20リットル増えて、380リットルを確保した。後席を折り畳めば、最大で1200リットルに拡大する。歴代モデルで初めて、電動テールゲートが選択できる。

欧州仕様車には、自動ブレーキ機能付きの衝突および歩行者警告が標準装備される。これは、ドライバーの死角にいる歩行者や自転車の存在を警告するものだ。アクティブレーンリターン機能付きのレーン逸脱警告システムも標準装備されており、70~210km/hの幅広い領域で作動させることができる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 販売わずか3年の希少車種、「角目」のいすゞ『117クーペ』【懐かしのカーカタログ】
  2. 第3世代e-POWERの日産『キャシュカイ』が無給油で英国縦断! その実力に日本導入への期待高まる
  3. 【ボルボ XC60 ウルトラB5 新型試乗】大胆緻密なマイチェンが証明する、ベストセラーであり続けている理由
  4. ウィラーエクスプレス、2026年春から高卒採用を開始…免許全額会社負担、独自のキャリアプランを発表
  5. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る