DeNAは、AIとIoTを活用した商用車向け交通事故削減支援サービス「ドライブ チャート」の提供を6月4日から開始した。
ドライブ チャートは、JVCケンウッドと共同開発した専用車載器を活用。加速度センサー/GPSによる車の挙動だけでなく、車内外向けカメラの映像を即座にAIで解析し、地図情報などと組み合わせることで、習慣化された危険運転行動やドライバーの状態に潜むリスクまで検出する。
ドライバーは、検出した危険シーンと場所を確認の上、動画で振り返ることができるほか、目標を決めスコアで改善の推移を実感できるため、当事者意識も維持できる。一方、安全管理者は各ドライバーの目標達成度合いや声がけすべき運転状況を把握し、客観的な情報を元にコミュニケーションを取ることができる。さらにドライブ チャートでは、外部の専門家を含めたサポートチームからの運用改善のためのアドバイスが受けられるなど、ドライバーの自己改善と組織での運用が自然に進むよう、経営者を巻き込んだ支援も行う。
ドライブ チャートは、京王自動車、日立物流、首都圏物流などの協力の下、2018年4月から10月にかけて実証実験を実施。その結果、過去5年の同時期平均比で、事故率がタクシーで約25%、トラックで約48%改善したほか、自社車両の修繕費削減効果や事故規模の縮小も確認された。
DRIVE CHART サービス詳細DeNAでは今後、ドライブ チャートを商用向けサービスだけではなく、集積したビッグデータを活用し、自治体や警察などとも連携し、道路の保全・道路管理・防犯・防災など、社会全体の交通環境改善に貢献することを目指していく。