BMW X3 新型と X4 新型の頂点「M」、Mパフォーマンスパーツを設定

モータースポーツ参戦から得られたノウハウをMパフォーマンスパーツの開発に導入

軽量なカーボンファイバー製フロントグリルなどを開発

ステアリングホイールはMパフォーマンスプロ仕様

BMW X3M のMパフォーマンスパーツ
BMW X3M のMパフォーマンスパーツ全 11 枚

BMWは6月3日、新型『X3』の最強モデル『X3M』と、新型『X4』の最強モデル『X4M』に、「Mパフォーマンスパーツ」を設定すると発表した。

モータースポーツ参戦から得られたノウハウをMパフォーマンスパーツの開発に導入

Mパフォーマンスパーツは、BMWの純正用品の新シリーズだ。BMWの子会社で『M3セダン』や『M4クーペ』などの開発・生産を手がけるBMW M社が、BMW主力車のスポーツ性能を引き上げる目的で用意したアイテム群を指す。モータースポーツ参戦から得られたノウハウが、Mパフォーマンスパーツの開発に生かされている。

すでに、『5シリーズ』、『6シリーズ』、新型『3シリーズ』やSUVなど、BMWの主力車種の多くに、Mパフォーマンスパーツが設定済み。今回、X3MとX4MにもMパフォーマンスパーツが設定された。

X3MとX4Mには、新開発の3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを積む。最大出力480hp/6250rpm、最大トルク61.2kgm/2600~5600rpmを発生する。トランスミッションは8速「ステップトロニック」。駆動方式は4WDの「xDrive」だ。動力性能は、0~100km/h加速が4.2秒、最高速が250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターが解除でき、最高速は280km/hに到達する。

さらなる高性能を求める顧客には、『X3Mコンペティション』、『X4Mコンペティション』を用意する。3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力が30hp強化され、510hp/6250rpmを獲得する。最大トルクは61.2kgmと変わらないが、2600~5950rpmと高回転側のより幅広い領域で引き出される。X3MコンペティションとX4Mコンペティションは、0~100km/h加速が4.1秒と標準モデルよりも0.1秒速い。最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションのMドライバーズパッケージでは、リミッターが解除され、最高速は285km/hに到達する。BMW X3M のMパフォーマンスパーツBMW X3M のMパフォーマンスパーツ

軽量なカーボンファイバー製フロントグリルなどを開発

この高性能なX3MとX4Mのスポーツ性を、さらに高めるアイテムを、Mパフォーマンスパーツが開発した。外観は、軽量なカーボンファイバー製パーツを設定する。カーボンファイバー製ラジエーターグリル、カーボンファイバー製エアブリーザー、カーボンファイバー製インサートが用意される。プレミアムドアシルフィニッシャーもラインナップした。X3Mは、ハイグロスブラック仕上げのルーフスポイラーが装着できる。X4Mは、ハイグロスブラック仕上げのリアフィンが選択可能だ。Mパフォーマンスのモーターレーシング仕様のデカールを、フロント、リア、サイドに装着することもできる。

M パフォーマンスのホイールバッグもラインナップする。これは、ホイール&タイヤを保管し、輸送するための実用的なソリューションだ。ドライバーと車両を汚れから保護して、車両への積み込みも楽に行える。Mパフォーマンスによるデザインは、自宅のガレージでもレースの雰囲気を演出するという。BMW X4M のMパフォーマンスパーツBMW X4M のMパフォーマンスパーツ

ステアリングホイールはMパフォーマンスプロ仕様

インテリアには、「Mパフォーマンスプロ」仕様のステアリングホイールを設定する。このステアリングホイールは、カーボンファイバー+アルカンターラのステアリングホイールトリム、カーボンファイバー製パドルシフトで構成されている。ステアリングホイールには、アルカンターラ仕上げのグリップを備えており、握りやすさを追求する。ステアリングホイールのリムの他の部分には、高品質のレザーを使用する。12時の位置に青いマーキング、6時の位置にM Performanceの文字加工が施された。8速「ステップトロニック」トランスミッションのカーボンファイバー製パドルシフトには、赤いアクセントが添えられる。

BMWドアプロジェクターは、ドアを開けた際、BMW Mのロゴや他のグラフィックを、車両の横の地面に投影させることができる。これは、安全性を高める効果もあり、夕暮れ時の視認性を引き上げる。フロアマットも設定する。刺繍されたM Performanceの文字やステッチ、Mカラーのペナント、ベルベットベロアなどが特長になる。

《森脇稔》

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