【INDYCAR 第9戦】ポール発進の佐藤琢磨はピット停止ミスで後退、最終結果15位…ニューガーデンが今季3勝目

#30 琢磨は先頭スタートからレースをリードしていったが…。
#30 琢磨は先頭スタートからレースをリードしていったが…。全 8 枚

現地8日、インディカー・シリーズ第9戦の決勝レースがテキサス・モータースピードウェイ(米テキサス州)で行なわれ、ジョセフ・ニューガーデンが今季3勝目を飾った。ポール発進だった佐藤琢磨は最初のピットストップ時にアクシデントがあり後退、最終結果は15位。

【画像全8枚】

現地土曜夜の約600kmレース(248周)、シーズン中盤恒例のテキサス・オーバル戦はまだ明るさが残るなかでスタートし、やがて完全なナイトレースへと化していくタイムフォーマットのもとで実施される。ポールポジション発進は佐藤琢磨(#30 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)。予選最速の栄誉を得たのは今季2度目である。

決勝レースでも琢磨はローリングスタートから先頭をキープし続けて走り、60周目前後の最初のルーティンピット時期を迎える。ここまでは至極順調に見える流れ。しかし、まさしく“好事魔多し”な展開に陥ることに……。

ピットロードから自陣ピットボックスへ入っていっての停止がうまくいかず、オーバーランしながらピットクルーにも接触、という事態が起きてしまったのだ。手前のピットに既に停止中の車両があったことや、西日の影響等が作用したミスと見られる(後述のコメント参照)。

ピットクルーに大きなケガはなかったようで、マシンにも明確な悪影響が出なかったことは不幸中の幸いだったが、ここでのタイムロスとその後のペナルティによって琢磨は3周遅れの最下位(22番手)まで一時転落、上位フィニッシュの可能性をほぼ失った。レース最終結果は15位、3周遅れのままだった。

#30 佐藤琢磨のコメント
「プラクティスからマシンは好調で、予選ではポールポジションを獲得することもできました。クルーたちが素晴らしいマシンを用意してくれ、レースでも最高の出足を見せることができていたと思います。スタートでトップをきっちりと守って、最初のスティントでは2番手以下を引き離すくらいペース良く走れていましたからね」

「ところが、最初のピットストップに入る時に、西日がピットに差していたということもあるのですが、自分のピットが見えづらく、ブレーキングポイントを間違えてしまいました。ピットロードを直進する(1回スルーして翌周入り直す)ことも考えましたけど……。(そうはせずに)ピットボックスに向かったのですが、とまりきれず行き過ぎてしまいました」

「その時、ピットクルーのひとりに接触もしてしまいました。彼が大事に至らなかったのは不幸中の幸いです。マシンにもダメージはなく、レースに戻りましたが、(ロスタイムと)ペナルティで3周遅れになり、ラップバックもできませんでした。とても速いマシンをつくり上げてくれたエンジニア、クルーたちに申しわけない気持ちでいっぱいです」

アクシデントなくレースを続けていれば、勝ったかどうかはともかく、少なくとも上位フィニッシュはかなりの確率で実現していただろう。人車とも絶好調だっただけに、琢磨陣営にとっては実に残念なレースになってしまった。

このレースの優勝争いは最終盤、ジョセフ・ニューガーデン(#2 Team Penske/シボレー)をアレクサンダー・ロッシ(#27 Andretti Autosport/ホンダ)が追う、コース上での攻防に集約された。そしてこのバトルをしのぎ切って、シリーズポイントリーダーのニューガーデンが今季3勝目を飾る。ニューガーデンは2年ぶり2度目の王座獲得に向け、ランキングでも2位のロッシに25点差、通常レース約0.5勝分のリードとしている(琢磨はランキング5位、首位とは95点=約2勝差)。

このレースの3位には琢磨の僚友であるグレアム・レイホール(#15 Rahal Letterman Lanigan Racing/ホンダ)が入った。4位は新人のサンティノ・フェルッチ(#19 Dale Coyne Racing/ホンダ)、5位がライアン・ハンターレイ(#28 Andretti Autosport/ホンダ)で、ホンダ勢は2-3-4-5位を占めている。今季のインディ500優勝者シモン・パジェノー(#22 Team Penske/シボレー)が6位。

予選2位からレースを通じて常に上位で戦っていた前年王者にして前戦優勝者でもあったスコット・ディクソン(#9 Chip Ganassi Racing/ホンダ)は終盤、今季1勝している若手コルトン・ハータ(#88 Harding Steinbrenner Racing/ホンダ)とのバトルで接触してしまい、ここで両者とも戦線離脱となっている。リザルト上の順位はディクソン17位、ハータ18位。

次戦第10戦は現地23日決勝の日程で、米ウィスコンシン州にあるロードコース「ロードアメリカ」で開催される。

《遠藤俊幸》

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