プラズマ燃焼システムのイマジニアリング、民事再生開始決定 電動化の影響で売上激減

イマジニアリング(webサイト)
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東京商工リサーチによると、プラズマ燃焼システム開発・販売のイマジニアリング(神戸市中央区)が神戸地裁に民事再生法の適用を申請し、6月10日、民事再生開始決定を受けた。負債総額は5億4096万円。

イマジニアリングは、大手商社、金融機関やベンチャーキャピタルなどの出資により2003年2月に設立。代表者の長年の研究結果をもとに計測機器の開発、環境浄化・排ガス処理・VOC対策機器の開発、プラズマ燃焼システムの開発などを手掛けていた。国内の大手自動車メーカー、計測機器メーカー、重工業メーカーを得意先とし、近年はプラズマ燃焼システムの研究開発に注力しており、試作機までを製作するほか、家電製品や農業などの分野にも拡大し、2014年9月期の売上高は9億368万円を計上した。

しかし、近年の自動車業界におけるEV化の影響を受けて、内燃機関であるエンジンへの投資が激減。その後は特許売却に伴う特損の計上や先行投資の償却により大幅赤字を計上した。2017年9月期には売上高が1億円を下回り、先行きの見通しも立たないことから、2018年末には従業員を解雇して事業を停止していた。なお、今後は一部事業をスポンサー企業に譲渡し、当社も再建に向けて模索していく意向だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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