[最新プロセッサー事情]AV一体型ナビの“内蔵DSP”ってどうなの?

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ケンウッド・MDV-M906HDL
ケンウッド・MDV-M906HDL 全 3 枚 拡大写真
カーオーディオでは、システムの性能を上げるべくさまざまな“プロセッサー”が使われる。その“プロセッサー”にはどのようなものがあるのかを具体的に分析する短期集中連載をお届けしている。今回は“AV一体型ナビ”について検証していく。


■ケンウッドの『彩速ナビ』2019年モデルは、全機種に“タイムアライメント”を搭載!

多くのドライバーに使われている“AV一体型ナビ”。昨今は“スマホナビアプリ”が使われるケースも増えつつあるが、しかしながらやはり、ナビとしてもオーディオ機器としても高性能な“AV一体型ナビ”の人気も堅調だ。結果、市場にはさまざまなモデルが投入されている。

グレードのレンジも幅広くなっているので、内蔵されている“プロセッサー”の性能差もそれなりに大きくなっている。さて、差はどのくらいあるのだろうか。今回もまずはケンウッドの製品を例に取り具体的に分析していこうと思う。

ケンウッドは『彩速ナビ』シリーズを擁していて、その2019年モデルのラインナップは『TYPE M』、『TYPE S』、『TYPE L』、以上の3グレードで構成されている。なお、各グレードごとで3機種、もしくは2機種が用意されているのだが、基本的に各機の違いはモニター(ボディ)サイズのみ。その他の機能はグレード内でほぼ統一されている。

では、グレード間での“プロセッサー”機能の違いはどうなっているのかと言うと…。まず、“タイムアライメント”は全グレード(全機種)に搭載されている。フロントスピーカーのツイーターとミッドウーファーを個別にコントロールすることはできないいわゆる“簡易タイプ”ではあるものの、全機種にこれが搭載されていることの意義は大きい。

フロントスピーカーがセパレート2ウェイタイプで、ツイーターとミッドウーファーとが別々の場所に取り付けられていたとしてもそれらを“1つのスピーカー”として扱う形にはなるのだが、しかしそうではあっても、“タイムアライメント”は結構効く。多少はざっくりとした運用にはなるが、右スピーカーと左スピーカーそれぞれから放たれる音の到達タイミングをある程度は揃えられるので、ステレオイメージが相当に改善されるのだ。


■サブウーファーの導入が視野に入っているのなら、“サブウーファー出力”が備わっていると◎!

続いては、“サブウーファー出力”についてチェックしていこう。これが備えられていると、サブウーファーを導入したときの制御能力が一段と向上する。というのもサブウーファー出力が備わっている場合には多くの機種で、フロントスピーカーとサブウーファー間の“クロスオーバー調整”も可能となる。つまり、サブウーファーとフロントスピーカーのそれぞれの担当音域の範囲を、状況に応じて最適化できるようになるのだ。結果、低音を上手くフロントスピーカーの音と繋げられるようになる。あるとないとの差はかなり大きい。

で、ケンウッドの場合は、最上位グレードの『TYPE M』にこの“サブウーファー出力”が備えられている。なので、『彩速ナビ』が良いというドラバーでかつサブウーファーの導入も考えているのなら、チョイスは『TYPE M』で決まり、ということになる。

なお“イコライザー”については、『彩速ナビ』の場合は2019年モデルの全グレードの全機種で“13バンドイコライザー”が搭載されている。ハイエンドな“プロセッサー”の多くは“イコライザー”は“31バンド”となっているが、“13バンド”はそれに次ぐものだ。ベーシックグレードのモデルにも“13バンド”タイプを搭載しているあたりは流石だ。

ところで最上位グレードである『TYPE M』にはさらに、“プロモードEQ”も搭載されている。こちらは“パラメトリックイコライザー”なので、さらなる詳細な調整が可能になる。文字どおりプロでないと使いこなすのは困難なのだが、プロショップに運用を任せれば、当機の能力をさらに引き出すことが可能となる。音にこだわる向きは、『TYPE M』にご注目を。


■パナソニック『ストラーダ』の上級モデルも、“プロセッサー機能”がなかなかに充実!

また、パナソニックの人気シリーズ『ストラーダ』でも、最上位機種である『CN-F1XVD』においては“プロセッサー”機能がなかなかの充実ぶりを見せている。“イコライザー”は前後独立の13バンドタイプとなっていて、“サブウーファー出力”、そして“スピーカーディレイ(タイムアライメント)”機能も搭載されている。

カロッツェリアでは、上級グレード『サイバーナビ』にはハイエンドカーオーディオユニット級の“プロセッサー”が搭載されているのだが(それについての解説は次回に行う)、スタンダードグレードの『楽ナビ』も“プロセッサー”機能は案外に優秀だ。2019年モデルの6機種を見ると全機種で、“13バンドイコライザー”、“タイムアライメント”、“サブウーファー出力”が装備されている。

なお、ここで解説してきた各モデルに搭載されている“タイムアライメント(スピーカーディレイ)”はすべて“簡易型”であるのだが、とある手法を使うと、ツイーターとミッドウーファーの個別制御が行えるようになる。

スピーカーを市販モデルに替える際に、付属の“パッシブクロスオーバーネットワーク”が“バイアンプ接続”に対応しているモデルを選ぶと、以下のような運用法が可能となるのだ。

“バイアンプ接続”が可能な“パッシブクロスオーバーネットワーク”には、ツイーター用の入力端子とミッドウーファー用の入力端子とが個別に用意されている。なので、“AV一体型ナビからのリアスピーカー出力をツイーター用の端子に、フロントスピーカー出力をミッドウーファー用の入力端子にそれぞれ接続すると…。

そもそもフロントスピーカーとリアスピーカーには個別に“タイムアライメント”が掛けられるので、結果、ツイーターとミッドウーファーとを個別にコントロールできるようになる。リアスピーカー用の出力もフロントスピーカーを鳴らすのに使ってしまうのでリアスピーカーは鳴らせなくなるが、その代わりにフロントスピーカーは高度に制御できるようになる、というわけなのだ。

まとめよう。“AV一体型ナビ”の中には、“タイムアライメント”、“13バンドイコライザー”、“サブウーファー出力”が備わっている機種がいくつかある。そのような機種を選ぶと、できることの範囲がグッと広がる。結果、カーオーディオメインユニットとしての使い心地も上がってくる。チョイスの際の参考にしてほしい。

最新“プロセッサー”事情、全方位解説! Part 3「AV一体型ナビの“内蔵DSP”ってどうなの?」

《太田祥三》

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