メルセデスベンツ Gクラス に40周年記念車、欧州で発表

ゲレンデヴァーゲンから始まった40年

40周年記念車には「時代を超越した存在」という意味を込める

伝統の悪路走破性は健在

メルセデスベンツ Gクラス の40周年記念車
メルセデスベンツ Gクラス の40周年記念車全 9 枚

メルセデスベンツは6月13日、『Gクラス』(Mercedes-Benz G-Class)の40周年記念車を欧州で発表した。

ゲレンデヴァーゲンから始まった40年

Gクラスのデビューは1979年2月で、NATO軍の軍用車をベースに開発された『ゲレンデヴァーゲン』が、そのルーツだ。ラダーフレームの上に無骨なまでに四角いボディを載せて、ストロークをたっぷり取った4輪リジットサスペンションを採用していた。

Gクラスは1989年のマイナーチェンジで、駆動方式をパートタイム4WDからフルタイム4WDに変更し、同時に型式はW461からW463に変わった。このマイナーチェンジを機に、Gクラスは実用車から高級車にシフトしていく。

また1994年には、呼称をゲレンデヴァーゲンから『Gクラス』に変更した。しかし、基本メカニズムはデビュー当初から変わっておらず、熱狂的な信望者を集める大きな理由となっている。

2018年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2018において、新型Gクラスが発表された。ボディのデザインは角が立ったスクエアなもの。ひと目でGクラスと識別できるデザインが継承された。その一方、インテリアのデザインは大幅にモダン化。2つの大型12.3インチディスプレイモニターが2個並ぶダッシュボードは、デジタルコクピット化が図られている。

40周年記念車には「時代を超越した存在」という意味を込める

メルセデスベンツは今回、Gクラスの40周年記念車を欧州で発表した。「STRONGER THAN TIMEエディション」と命名され、Gクラスが時代を超越した存在であるという意味が込められている。

Gクラスの40周年記念車は、新型Gクラスがベースだ。AMGデザインのバンパー、プロテクトストリップ、メルセデスベンツのロゴ入りブレーキキャリパー、スポーツエキゾーストシステムが採用される。「ステンレススチールパッケージ」が標準装備されており、サイドランニングボード、スペアホイールカバー、ドアシル、リアのローディングシルプロテクションに、ステンレスが使用される。「ナイトパッケージ」も標準装備。ヘッドライト、ドアミラー、スペアホイールリングなどが、ダーク仕上げとなる。

また、運転支援パッケージを標準装備する。360度カメラ付きパーキングパッケージ、マルチビームLEDヘッドランプ、障害物センサー、アダプティブサスペンションなどが採用される。ワイドスクリーンコックピット、アクティブシートパッケージ、「Burmester」サラウンドサウンドシステム、64色のアンビエント照明、「EASY-PACK」ロードコンパートメントカバー、「プレセーフ」機能を備えた電動ガラスサンルーフなども標準だ。

サラウンドランプは、ドアを開けた際、足元の路面に「G」のロゴと「STRONGER THAN TIME」の文字を映し出す。STRONGER THAN TIMEのエンブレムは、Aピラーとフロントシート前方のグラブハンドルなどに添えられる。

伝統の悪路走破性は健在

Gクラス伝統の悪路走破性は健在だ。フロントアクスルのダブルウイッシュボーンは、サスペンションのサブフレームを介さず、ラダーフレームに直結。リアはリジットアクスルとした。悪路走破性の高さを示すアプローチアングルは31度、デパーチャーアングルは30度、ランプブレークオーバーアングルは26度と、先代比でそれぞれ1度向上。最低地上高は241mmとした。さらに、オフロード走行専用モードの「Gモード」を採用。このモードでは、ダンパーやステアリング、アクセルがオフロード向けのセッティングとなり、Gクラスならではの優れた悪路走破性を、さらに引き上げることを可能にしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  2. 車内が即ネット空間に! 新型USB型Wi-Fiルーターがドライブを変える[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「発売はいつ?」ヤマハの新型スーパースポーツ『YZF-R9』、国内導入を待ち望む声続々
  4. 【スズキ ジクサー250 試乗】250ccでダントツにリーズナブル! この手軽さと奥深さはスズキ随一の仕上がりだ…伊丹孝裕
  5. 「最初からこれが欲しかった」レクサスの特別な『LBX MORIZO RR』限定発売に、SNSで反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る