『007』最新作、3台のアストンマーティン起用が決定…新型ハイブリッドハイパーカーも

最も有名なボンドカーが再び登場

1970年代の名車『V8』を起用

ヴァルハラは2021年に発売予定

『007ゴールドフィンガー』と『007サンダーボール作戦』の撮影で用いられたアストンマーティンDB5(2010年のオークション)。
『007ゴールドフィンガー』と『007サンダーボール作戦』の撮影で用いられたアストンマーティンDB5(2010年のオークション)。全 10 枚

アストンマーティン(Aston Martin)は6月20日、映画『007』シリーズ最新作として、2020年に公開予定の『ボンド25』(『BOND 25』、仮題)に、アストンマーティン『DB5』、『V8ヴァンテージ』、『ヴァルハラ』の3台が起用されると発表した。

最も有名なボンドカーが再び登場

アストンマーティンDB5は、映画『007』シリーズにおいて、最も有名な「ボンドカー」と称される。DB5が起用されたのは、第3作『007ゴールドフィンガー』と、第4作『007サンダーボール作戦』(1965年公開)など、合計6作品だ。

当時のボンドカーは、1964年式アストンマーティンDB5をベースに、アストンマーティンが特別製作した。機関銃、回転式ナンバープレート(フランス/イギリス/スイス)、脱着式ルーフ、攻撃用バンパーガード、オイル散布装置、煙幕、無線電話など、ボンドカーならではの数々の秘密兵器が組み込まれていた。

1970年代の名車『V8』を起用

アストンマーティンV8は、1972年に発表された。排気量5340ccのV型8気筒ガソリンエンジンを搭載していた。トランスミッションはZF製の5速MT。0~96km/h加速6.6秒、最高速235km/hの性能を備えていた。

1977年には、高性能グレードの『V8ヴァンテージ』が登場した。V型8気筒ガソリンエンジンは、パワーを40%、トルクを10%向上させた。0~96km/h加速5.2秒、最高速273km/hの性能を誇った。1987年の『007リビング・デイライツ』にヴァンテージ・ヴォランテとサルーン(クーペ)が登場する。

ヴァルハラは2021年に発売予定

アストンマーティン ヴァルハラは、2021年に発売予定の新型ミッドシップハイブリッドハイパーカーだ。パワートレインは、アストンマーティンが自社開発した。V型6気筒ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドとなる。

この新しいパワーユニットには、「ネクセル」(Nexce)と呼ばれるシーリングオイルシステムが採用される。このオイルカートリッジは、90秒以内に交換することが可能で、交換されたオイルは、その後精製されて再利用される。このシステムは、サーキット専用車のアストンマーティン『バルカン』に初めて搭載され、その性能と耐久性をニュルブルクリンク24時間レースなどで証明してきた。ヴァルハラは、ネクセルシステムを搭載した公道走行可能な世界初の市販車になる。

ヴァルハラは軽量構造ボディを備え、公道走行可能な車としては最高レベルのダウンフォースを発生するエアロダイナミクス性能、アクティブサスペンションシステム、ドライバーコントロールシステムを採用する。公道とサーキットの両方で、ハイパーカートップレベルのダイナミクスを追求される。

ヴァルハラは、前方へ開くレーシングカーの「LMP1」スタイルのドアを備える。運転席と助手席の間隔を広げるために、センターコンソールの幅が拡げられ、ラゲッジスペースはシート後方のフロアからアクセスできる。

コックピットは、運転に集中できるよう、大胆で新しいデザインと素材を採用した。「アペックス・エルゴノミクス」と呼ばれるこのコックピットは、ドライバーの背中、ステアリングホイールとペダル類の中心が、完全に整列している。ステアリングコラムに取り付けられたディスプレイは、ステアリングホイールのリムによって遮られることのない非常に優れた視認性を実現した。インフォテインメントシステムは、スマートフォンを利用する。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』が日本導入…6月の新型車ランキング
  2. ダイハツ滋賀・大分工場、部品供給不足で稼働休止…7月8-11日
  3. トランプ関税に「ジタバタしない」姿勢のトヨタも、米国市場で7月1日から値上げ[新聞ウォッチ]
  4. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  5. 「クラシックmini」がレストモッドで蘇る! 限定生産で約1490万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る