次世代BMW「M」は600馬力の電動スポーツカー…ヴィジョンMネクスト

0~100km/h加速は3秒で最高速は300km/h

手動運転か自動運転かを選択

伝統と新しさが融合したデザイン

BMWヴィジョンMネクスト
BMWヴィジョンMネクスト全 21 枚

BMWグループは6月25日、ドイツ・ミュンヘンで開幕した「#NEXT GEN」において、コンセプトカーのBMW『ヴィジョンMネクスト』(BMW Vision M NEXT)を初公開した。

BMWグループは2018年秋、コンセプトカーの『ヴィジョン iNEXT』を発表した。ヴィジョン iNEXTは、BMWグループが2021年から生産予定の新型EV、『iNEXT』を示唆するコンセプトカーだ。完全自動運転が可能な次世代のEVを提案していた。

ヴィジョン iNEXT に続いて登場したBMW ヴィジョン M ネクストは、BMWの高性能車、「M」の次世代モデルを提案する1台で、BMW Mブランドの電動化された未来を提示する。BMWグループによると、技術が運転の歓びを高めるためにどのように利用できるかを示すコンセプトカーとなり、モビリティの新時代にはインテリジェントな技術がスポーティなドライブを促進し、ステアリングホイールを握る人を究極のドライバーに変えるという。

0~100km/h加速は3秒で最高速は300km/h

BMWヴィジョンMネクストのパワートレインは、プラグインハイブリッド(PHV)だ。排気量は公表されていないが、直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせて、PHVシステム全体で600hpを獲得する。走行状況に応じて、4WDと後輪駆動を切り替える。強力なPHVパワートレインの効果で、0~100km/h加速は3秒で駆け抜ける。最高速は300km/hに到達する。

それでいて、EVモードでは最大100kmをゼロエミッション走行できる。「ブースト+」モードでは、電力によるアシストが強化される。理想的な瞬間が来ると、ドライバーに警告を発して、ブースト+モードを作動させる。

手動運転か自動運転かを選択

BMWヴィジョンMネクストでは、ドライバーは「ブースト」モードで自ら運転するか、「イージー」モードで車両に運転を任せるかを選択できる。ブーストモードでは、電動ドライブによって非常にダイナミックで、極めて静かなゼロエミッション走行が可能だ。

イージーモードでは、ドライバーと同乗者に多彩なアクティビティのための空間が提供される。乗員が希望すれば、リラクゼーション、インタラクション、エンターテインメント、コンセントレーションのスペースになる。インテリアは洗練された居心地のいい4輪車のリビングになるという。

伝統と新しさが融合したデザイン

BMWヴィジョンMネクストのデザインは、クラシックなBMW『ターボ』と、現代のPHVスポーツカーのBMW『i8』にインスピレーションを得た。くさび形のシルエットやガルウィングドアなど、デザインの要素には未来を見据えた解釈を適用している。フロントエンドとリアエンドは、マットネオンシェードのスリリングオレンジで仕上げられた。シルクマットキャストシルバーメタリック塗装のボディと、鮮やかなコントラストを生み出す。

ヘッドライトは、キドニーグリルよりも高い位置にレイアウトした。ヘッドライトは上下に配置されており、BMWの伝統の4灯ライトのフロントマスクに、新たな解釈を表現する。このヘッドライトには、レーザーワイヤー技術を組み込む。非常にスリムで精密な形のヘッドライトを実現している。

リサイクルされたカーボンファイバー製のサイドスカートは、車を低く見せる効果を発揮する。ホイールはフロントが21インチ、リアが22インチ。リアウィンドウのデザインはBMW『M1』がモチーフだ。スリーピースのルーバーはガラス製とした。

BMWヴィジョンMネクストでは、顔認識技術により、ドライバーが近づくと自動的に車のロックが解除される。ガルウィングドアのタッチセンサーを押すと、ドアが開く。上品でシンプルなインテリアは、ドライバーを中心にした設計だ。単一の型から切り取られたようなデザインが特長で、空調ダクトはほぼ見えないように統合されている。シートは流れるようなデザインとし、体を最適に支持する形状記憶素材を使用した。ヘッドレストは、シートの上に浮かぶように見えるデザインとしている。

《森脇稔》

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