【カワサキ W800カフェ 試乗】イメチェン成功!スポーツライディングも楽しめるW…青木タカオ

スポーツライディングも楽しめる「W」が登場

進化はスタイルだけじゃない

次はスクランブラーもスタンバイ…!?

カワサキ W800 CAFE
カワサキ W800 CAFE全 19 枚

スポーツライディングも楽しめる「W」が登場

カワサキ W800 CAFEカワサキ W800 CAFE
カワサキWといえば、ゆったりノンビリ乗るテイスティなバイクの代表格みたいな存在だったが、なんと新型『W800カフェ』はアグレシッブな前傾姿勢で乗り、スポーツライディングも楽しめるから驚きとしか言いようがない。

この進化、成長……!? 学生時代、真面目で目立たなかったあの娘が、社会人になったら垢抜けた超美人になっていた!? なんて感覚に似ているような気がするのは筆者だけか。

ビキニカウルでフロントマスクはキリッと精悍に、タンクグラフィックは自分専用におめかし、そしてハンドルは低く身構えるクラブマンスタイル。シートはシングル風で、トータルコーディネートは車名が示すとおり“カフェレーサー”ルックなのだ。

進化はスタイルだけじゃない

カワサキ W800 CAFEカワサキ W800 CAFE
1966年の「W1」(ダブワン)から続く「W」シリーズのイメージは、どちらかというと“和”。だから“カフェ”というより、お茶会であったり甘味処が似合ったはずだし、さらにスピードを競う“レーサー”だなんて……。「虫も殺せない子だったのに……」と、アムロのお母さんのセリフをつい口走ってしまうのである。

「ザクとは違うのだよ、ザクとは」と言わんばかりに、進化を遂げた新型モビルスーツ……、いや失礼、W800だが、フレームの剛性が上がり、前後サスペンションもコシのあるカッチリしたものに。機械式ドラムだったリヤブレーキもついにディスク化され、走りのポテンシャルを飛躍的に向上させている。

運動性能を高めた新型W800のバリエーションモデルとして新登場したのが、この「W800カフェ」。つまりスタイルだけでなく、新型で高まったスポーティさを余すことなく発揮できるニューモデルというわけだ。

次はスクランブラーもスタンバイ…!?

カワサキ W800 CAFEカワサキ W800 CAFE
エンジンや車体、足まわりは、アップハンドル仕様の『W800ストリート』と同一だが、前傾するライディングポジションによってフロント荷重が増え、ライドフィールもだいぶ違う。たとえばコーナーの進入で「W800ストリート」はハンドルへの入力を意識せずとも、リーンウィズのまま軽く車体が寝ていくが、「W800カフェ」だと積極的にカラダを使って、シートのイン側へ荷重をかけるよう心がけるといった具合。

走りにキレが出て、走りはより熱くなる。これは従来のWシリーズでは感じられなかった新感覚で、「W800カフェ」は新たな世界観を提案している。かつての「W1」も輸出仕様でスクランブラー(W2TT/1968年)があったり、カワサキ初のダブルディスクを「Z」より先に装備したり(650RS W3/1973年)、驚くようなチャレンジをたくさんしてきた。今回の“カフェ”もまた、Wの新境地への挑戦である。

カワサキ W800 CAFEカワサキ W800 CAFE

■5つ星評価
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。W1SA(1971年製)を25年間所有。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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