JR北海道は6月26日、千歳線新千歳空港駅(北海道千歳市)の自動券売機上に掲示している運賃表の一部に誤りがあったことを明らかにした。誤表記は6月25日夜に修正されており、JR北海道は「お客様にはご心配とご迷惑をおかけしましたことをお詫びいたします」と陳謝した。
発表によると、誤りがあった運賃表は改札口北側の自動券売機上に掲示しているもので、室蘭本線虎杖浜(こじょうはま)駅(北海道白老町)までの子供運賃が700円が正当なところ、790円と表記されていたという。南側に掲示している運賃表に誤りはなかった。
790円は次の登別駅(北海道登別市)までのものだが、2014年4月、消費税率の8%化に対応した運賃改定の際、誤表記入りの運賃表を交換してしまったのが原因だという。
なお、自動券売機の画面については、前回の運賃改定当初は運賃と着駅が共に表示されており、虎杖浜駅までの運賃は正常に表記されていたが、2016年3月26日からは着駅が削除されるようになったことから、利用客は運賃表を見てから自動券売機の金額ボタンを押して切符を購入していた。
それ以降、自動券売機による790円の子供用切符の発売が1655件あったことが判明しているが、内訳が不明であることから、JR北海道は「お心当たりのお客様は、お近くのJR北海道の駅員配置駅にお申し出いただくか、JR北海道電話案内センター(電話011-222-7111)までご連絡ください」とアナウンスしている。利用状況を確認できれば、差額の90円は返金されるという。