【INDYCAR】王者ディクソンが“エアロスクリーン”のフレーム装着シミュレーターテストを実施…2020年導入予定

S.ディクソンがエアロスクリーンのフレームを装着したシミュレーターテストを行なった。
S.ディクソンがエアロスクリーンのフレームを装着したシミュレーターテストを行なった。全 8 枚

インディカー・シリーズで来季導入が予定されているコクピット保護デバイス“エアロスクリーン”、そのフレームワークを装着してのシミュレーターテストを昨季王者スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が行なった。

インディカー・シリーズは今年5月に、ドライバーの頭部を守ることを主目的としたコクピット保護デバイス、エアロスクリーンを来季(2020年)から導入すると発表。英国本拠のレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとのパートナーシップにより開発が進められている。インディカーは以前から、こうしたスクリーン型のコクピット保護デバイス装着の方向性を模索し続けてきた。

7月2日、米国インディアナポリス・モーター・スピードウェイのダラーラ・リサーチ・センター(ダラーラはインディカーのワンメイクシャシー製造社=イタリア)に、昨季を含め5度のシリーズタイトル獲得歴を誇るスコット・ディクソンが登場。ディクソンはエアロスクリーン試作型チタン製フレームワーク(Roush Creative Services社製)を装着したシミュレーターテストに臨んだ。今回のテストではポリカーボネイト製スクリーンは装着されていない。

ディクソンはインディカーの5つのコースを“走行”し、いろいろな項目に関してのインフォメーションを開発陣にもたらしている。なかでも注目されるのは視界ということになるが、ディクソンは大きな問題がない旨を強調。やはりセンター部分の“ピラー”は(直線走行時に)視界に入ってはくるものの、今季途中から装着されている“AFP”=Advanced Frontal Protection deviceと比べても大きな違いはないという。

今後は実車でのフル装備テスト等も実施されていくと思われるが、緊急時の自力脱出や外部からの救出に関しての部分も焦点になってくると見られる。

5月に発表されたイメージを見ると、F1やスーパーフォーミュラ等で実戦使用されている「HALO」をさらにスクリーンで覆ったような印象のインディカー用エアロスクリーン。マシン全体の“変化感”は当然ながらHALOよりも大きく、未来感覚を伴ったようにも見える。来季インディカー・シリーズの注目トピックのひとつとなるだろう。

《遠藤俊幸》

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