【国井律子の乗り物ダイアリー】初めてのレンタルバイク体験で「ホンダあるある」も…

井の頭線と中央線が通っている吉祥寺。アクセスの良さから私のように電車で訪れるお客様が多いとか。なんて話を店員さんから聞いていると、レンタルバイクでツーリングを楽しんだライダーさんが返却しに戻ってきました。
井の頭線と中央線が通っている吉祥寺。アクセスの良さから私のように電車で訪れるお客様が多いとか。なんて話を店員さんから聞いていると、レンタルバイクでツーリングを楽しんだライダーさんが返却しに戻ってきました。全 6 枚

人生2度目の妊娠、出産、2人男子(先日1歳と6歳になったばかりの兄弟)の育児などがありまして、なかなかオートバイに乗れないこのごろです。

その間も愛車の固定費…、税金とか保険とか車検代とかが無情にもチャリンチャリンと飛んでいきます。それにオートバイってクルマに比べて小さいようでじつはけっこうな存在感。手狭な東京暮らし、乗らないとホコリがかぶった哀しい物体となり、はたまたいざ乗ろうと一念発起(久しぶりのオートバイって、すごく気合いが入りませんか? 笑)、ちゃんとエンジンが掛かるか常にドキドキです。

なにより次の車検までに、いったい何回乗れるんだろう……。そう考えたら断然お得なのはオートバイのレンタル! ずっとそう思っていたのですが、タイミング合わず……。1歳なりたての次男が今春なんとか認可保育園に決まって一息ついたこともあり、「初」レンタル体験してきました。

レンタルで気軽にツーリング

今回お世話になったのはレンタル819さん。単発でも借りられますが、目玉はやはり「マイガレ倶楽部」月々の固定費(3500~9800円)を支払えば年間10~24回いろんな車種に乗れること。そして驚くべくは豊富な店舗数です。なんと北海道から沖縄まで139拠点(2019年6月現在)。私の家の近くだけでも数店ありました。

余談ですが、夫の実家がある石川県金沢市を調べたところスグ近所に発見。旅先でふらっとツーリングかぁ。夢が膨らみます。そんなふうにどこでも気軽にオートバイが楽しめることから、最近は海外からの旅行者も多く利用されているとか。で、このたびはレンタル819吉祥寺さんで車両を借りることにしました。世田谷の自宅からは少し距離はありますが、電車で1本。吉祥寺駅から店までも全然歩けます。

わが家の玄関にて、こんな軽装で家を出発しました。
5月が終わりに近づいた平日、年に数回あるかどうかの最高のツーリング日和でした。お日様はキラキラしているけど、湿気が少なく風はカラリと。吉祥寺駅からオートバイの装備が一式入ったキャリーバッグを引っ張って店を目指しました。近くには井の頭公園。ペット系のグッズを扱う、カフェみたいな洒落たショップが目立ちます。キョロキョロしていたらあっという間に到着。

まさか私がいまからツーリングに行くなんて誰も思わないだろうなぁ(笑)。
店の一番目立つところに、今回お借りするホンダRebel250がドンと。250ccといえ、ブランクの空いたチキン・ライダーには車体が大きく映ります。一瞬、不安になりましたが跨ってみると自然なポジション。そうそう、今回は久しぶりのオートバイだったので、あえて足つきバッチリ、取り回し軽やかなRebel250を選びました。何回か乗ってみて運転に慣れたら大排気量にシフトしていこうかと。こういう贅沢が味わえるのもレンタルのすてきなところ。

井の頭線と中央線が通っている吉祥寺。アクセスの良さから私のように電車で訪れるお客様が多いとか。なんて話を店員さんから聞いていると、レンタルバイクでツーリングを楽しんだライダーさんが返却しに戻ってきました。
「ウインカーとホーンのスイッチが近いから、それだけ気をつけてねー。みんな必ず鳴らしちゃうんだよなー。“ホンダあるある”」と、店員さんが笑いながら車両の説明をしてくれました。実際私も、お店を出てスグのところでビーッ! とやらかしました。あともう一回、帰り道の高速道路の入り口で……。“ホンダあるある”……、恥ずかしい~。

ツーリングの強い味方、スマホホルダー! 本当はALL高速道路で秩父を目指す予定でしたが、Google先生を味方に付けて急きょ変更、した道で。
ところで今回はジブンのヘルメットやグローブを持参しましたが、お店でグッズのレンタルもしています。まさに「手ぶらでGO!」です。ETCは標準装備。一番嬉しかったのは、スマホホルダーを貸していただけたこと。つまりGoogleマップが見られます。当初、不安だったんです。ナビがないツーリング……。迷いまくって息子たちの保育園のお迎えに間に合わなかったらどうしよう。でもナビがあるとなれば話は別です。というわけで、薫風を切り裂いてそろそろ走り出しましょうか。私はいま、とっても自由な気分です。

目指すは埼玉県は秩父、いままさに満開を迎えた「天空のポピー」です。次のエッセイでくわしく書きますね。お楽しみに~。

国井律子/Ritsuko Kunii
1975年8月25日東京生まれ。旅のエッセイスト。玉川大学文学部芸術学科芸術文化専攻卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌からエッセイストとしてデビュー。オートバイのほか旅、クルマ、サーフィン、アウトドアなど多趣味を生かしエッセイを執筆。著書に「放浪レディ」(求龍堂)、「アタシはバイクで旅に出る」(エイ出版)など多数。近著に「進化する私の旅スタイル」(産業編集センター)がある。

【旅エッセイスト 国井律子の乗り物ダイアリー】 vol.4 夢が膨らむ、「初」レンタルバイクしてきました!

《国井律子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る