ホンダの新型EV『ホンダe』の最新プロトタイプ発表、ヒルクライムにも出走…グッドウッド2019

ホンダ e の最新プロトタイプ(グッドウッド2019)
ホンダ e の最新プロトタイプ(グッドウッド2019)全 15 枚

ホンダの欧州部門は、英国で開催された「グッドウッドフェスティバルオブスピード2019」において、新型EVの『ホンダe』(Honda e)の最新プロトタイプを初公開し、同車をヒルクライムに出走させた。

画像:ホンダ e の最新プロトタイプ

欧州では2020年春に納車開始予定

ホンダeは、欧州では2020年春から納車を開始する予定の新型コンパクトEVだ。EV専用プラットフォームを採用。小型ボディながら、ロングホイールベースと短いオーバーハングを実現し、街中での取り回しの良さと優れた走行性能を追求した。ホンダeのEV専用プラットフォームは、優れたホンダのドライビングダイナミクスを実現するために、ゼロから設計された。このEV専用プラットフォームを最初に採用するのが、ホンダeとなる。

ホンダeのプラットフォームは、都市部の走行環境に重点を置いて開発されている。乗り心地とシャープなハンドリングの両立が狙いだ。バッテリーは車両の床下、ホイールベースの中央に配置されており、前後重量配分は50対50と理想的なバランスだ。また、低重心によって、高いハンドリングと安定性を追求する。ホンダによると、力強いモーターと後輪駆動によって、走りの楽しさを実現しているという。

四輪独立サスペンションは、あらゆるコンディションでの優れた安定性、滑らかな乗り心地、俊敏なハンドリングを可能にするように設計されている。サスペンションの部品には、軽量化と性能や効率を高めるために、鍛造アルミを使用する。

モーターは最大出力150ps

ホンダeには、高出力の電気モーターを搭載する。最大出力は150ps、最大トルクは30.6kgmを引き出す。ホンダeでは、このモーターが後輪を駆動する。「スポーツモード」が選択でき、より鋭い加速レスポンスによって、パフォーマンスを引き上げる。

ホンダeには、ドライバーがアクセルペダルだけで加減速が行える「シングルペダルコントロール」を導入する。アクセルペダルを踏むと、通常どおり加速する。アクセルペダルから足を離すと、自動的に回生ブレーキが作動し、減速する。シングルペダルコントロールは、都市部における運転効率を向上させ、ドライブをより魅力的でエキサイティングかつ、シームレスにするという。

ホンダeは後輪駆動のため、前輪のステアリングの切れ角を大きく取ることが可能になった。最小回転半径はおよそ4.3mとし、都市部における取り回し性を高めている。

1回の充電での航続は200km以上

ホンダeには、日常的な使いやすさと柔軟な充電を可能にするために、信頼性の高い蓄電容量35.5kWhの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載する。バッテリーパックは、水冷式だ。バッテリーの効率と充電性能を最大化しながら、室内空間を損なわないよう、バッテリーのサイズと重量は最小限に抑えられる。

充電は、「タイプ2」のAC接続、または「CCS2」のDC急速充電器に対応する。1回の充電での航続は200km以上を達成する予定だ。急速充電なら、30分でバッテリー容量の80%まで充電できる。

充電ポートは、シンプルさと使いやすさを重視して設計された。充電ポートはボンネットに配置されており、車両の前部または両サイドからのアクセスを可能にする。ガラスパネルの向こうにLED照明が装備されており、充電ポートを照らし、バッテリーの充電状態を表示する。また、ダッシュボードのデュアルタッチスクリーンには、バッテリーの充電レベルが表示され、電動パワートレインのグラフィックには、電力の流れや回生および充電の状態が表示される。

ホンダeには、デジタルミラーのサイドカメラミラーシステムが標準装備される。サイドカメラミラーシステムは、従来のドアミラーを小型のカメラで置き換え、車内の2つの6インチスクリーンにライブ映像を表示する。

F1ドライバーらがグッドウッド名物のヒルクライムを担当

ホンダの欧州部門は、英国で開催されたグッドウッドフェスティバルオブスピード2019において、ホンダeの最新プロトタイプを初公開し、同車をヒルクライムに出走させた。ヒルクライムはグッドウッドの恒例行事で、全長1.86kmのコースを、スーパーカーやレーシングカーなどが一気に駆け上がる。ホンダeのヒルクライムのドライバーには、トロロッソ・ホンダのF1ドライバーで、英国出身のアレックス・アルボン選手らが起用されている。

《森脇稔》

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