ベントレー、最高速300km/hの自動運転EV提案…創業100周年記念コンセプト発表

航続は最大700km

全長5800mmの2ドアクーペ

クラフトマンシップの新境地を提示

AIが乗員のニーズを予測

ベントレーEXP100GT
ベントレーEXP100GT全 13 枚

ベントレーは7月10日、EVコンセプトカーの『EXP 100 GT』(Bentley EXP 100 GT)を発表した。

画像:ベントレー EXP 100 GT

EXP100GTは、ベントレーが創業100周年を迎えた7月10日に合わせて発表されたEVコンセプトカーだ。ベントレーブランドの未来を体現した革新的なゼロエミッションのコンセプトカーで、プラットフォームの完全電動化というメリットを生かし、ベントレーが考える2035年のグランドツアラーの姿を提示している。

航続は最大700km

EXP100GTのEVパワートレインは、電気モーターを4個搭載する。4個のモーターは合計で153kgmの最大トルクを引き出す。車両重量は1900kg。パワフルなモーターは、0~100km加速2.5秒以下、最高速300km/hのパフォーマンスを可能にする。

バッテリーは、エネルギー密度が従来の5倍と高いものを搭載する。そのため、わずか15分でバッテリー容量の80%を充電できる。1回の充電で、最大700kmの航続を可能にしている。

EXP100GTには、完全自動運転機能が備わる。車両周辺の環境を認識し、乗員が快適に移動できるように、走りを自動的にコントロールする。ドライビングのスリルを楽しみたいときは、手動運転に切り替えることが可能だ。

全長5800mmの2ドアクーペ

軽量アルミとカーボンファイバーを用いた2ドアクーペのボディは全長が5800mm、全幅は2400mmだ。フロントには、マトリクスグリルとフライングBマスコットを装備する。車両に近づくとグリルからマスコットへ光が走り、その光がボンネット中央に沿って流れ、キャビンへ到達。車両が目を覚ます瞬間を表現しているという。

リアは、トランクの馬蹄形の部分が3DのOLEDスクリーンになっており、リアライトの輝きと重なって光の効果を生み出す。銅を溶け込ませた「リバーウッド」、「コンパス」と名付けられたボディカラーには、もみ殻をリサイクルした原料を採用している。

クラフトマンシップの新境地を提示

インテリアは、ウッド、レザー、ガラスといった最高級の天然素材をふんだんに使用しながら、ベントレーならではのクラフトマンシップの新境地を提示する。レザーのような手触りの生地は100%オーガニックだ。その原料は、ワインの醸造過程で生まれる。ガラスルーフにはプリズムが埋め込んであり、ガラスルーフから差し込んだ光は、光ファイバーを通してキャビンへと送られる。運転席ドアと助手席ドアは幅が2mあり、回転軸を中心に上方に大きく開き、アクセス性を高めた。ドアは全開にすると約3mの高さになる。

車載ディスプレイには、拡張現実を用いる、乗員のニーズに応じて、外の世界を遮断したリラックス空間にもなる。すべてのディスプレイには、シンプルかつ直感的なインターフェースが採用された。ドアには透明なOLEDインフォメーションディスプレイが備わり、ガラスは自動調光式。フロントのエンターテイメントスクリーンは自動運転中、映画やライブビデオなどを再生できる。

AIが乗員のニーズを予測

「ベントレーパーソナルアシスタント」と名付けられたAI(人工知能)を搭載する。このシステムには5種類のモードが用意されており、乗る人に合わせてカスタマイズすることができる。5種類のモードは、「エンハンス」、「コクーン」、「キャプチャー」、「リ・リブ」、「カスタマイズ」だ。フロントとリアには「カンブリアクリスタル」のインターフェースが装備されており、そのインターフェースに向かって手でジェスチャーをすれば、AIがコマンドを認識する。

エンハンスモードでは明るさ、音、匂い、大気の質などの情報が車外から収集され、ガラスルーフに覆われていてもオープントップのような開放感を追求する。コクーンモードでは空気清浄機能が働き、ガラスが不透明に切り替わってプライバシーが確保され、外の世界と切り離される。キャプチャーモードでは車内と車外の状況が記録され、履歴として残る。リ・リブモードでは過去のグランドツアーのハイライトを再現でき、カスタマイズモードでは、ドライバーやその他の乗員の好みに合わせ、他のモードの要素を組み合わせることができる。

また、ベントレーパーソナルアシスタントは、オーナーから得た情報を基に乗員のニーズを予測し、快適性をさらに引き上げる。例えば、走行中の乗員位置にシート表面が反応し、サポートがもっと必要であることが感知されると、自動的にシートのサポートが強化される。

《森脇稔》

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