ガラス交換・補修後の「作業」をできないショップが多い?---認証店の存在意義[カーケアプラス]

ガラス交換・補修後の「作業」をできないショップが多い?… ガラスリペアショップ認証店の存在意義
ガラス交換・補修後の「作業」をできないショップが多い?… ガラスリペアショップ認証店の存在意義全 10 枚

大切な愛車は、いつも快適に走れるように、最高のコンディションと美観を保っていたいもの。

とはいえ、外気に触れながら高速で走れば、砂ボコリや雨、虫などは避けられない。なかでも「飛び石」は厄介で、フロントガラスにヒビや傷がついてしまったら、交換か補修のどちらかで対処することになる。

比較的に補修(リペア)しやすいといわれている「ブルズアイブレーク」

フロントガラスを直したくてディーラーに相談したら交換を勧められ、その費用の高さに撃沈。ひとまず、カー用品店で手に入るガラス修理セット(リペアキット)で、DIYの応急処置をした経験者もいるかもしれない。

一時しのぎにはなっても問題の先送りは危険。リスクが高まる前にすぐ決断するのが吉だ。自宅近くの整備工場やガラスリペア専門店をネット検索でピックアップし、ショップにメールや電話で問い合わせて、交換か補修(リペア)の判断を仰ぐのが正解なのではないだろうか。

◆最近の「ぶつからないクルマ」は交換・補修後が重要!

一昔前のクルマであれば、日本各地にある整備工場やガラスリペア専門店に預けるだけでOK。プロの技術で交換も補修も難なく対応してくれるはずだ。

注意すべきは、近年登場している新型車、いわゆる「ぶつからないクルマ」だ。自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとする、先進安全運転支援システムが搭載されたクルマ(ASV)は、フロントガラス内にミリ波レーダーが組み込まれていたり、単眼カメラが装着されている場合がある。

最近の「ぶつからないクルマ」は交換・補修後が重要!

当然ながら、ASV車のフロントガラス交換や補修後は、先進安全運転支援システムが正しく動作するように点検や調整が必要となる。この作業は「エーミング(キャリブレーション)」と呼ばれるもので、対応可能なショップは多くない。エーミング作業を行うには、知識はもちろん、広いスペースの確保や専用機器の導入など設備投資が必須のため、各地のプロショップにとって大きな課題となっているのだ。

◆TUV「ガラスリペアショップ認証」取得店とは?
 ※本記事内容はすべて執筆時点(2019年7月16日)のものです。

このような背景の中、公平かつ中立的な第三者検査機関として知られるテュフ ラインランド ジャパン(TUV)は、自動車ガラスのリペア・交換サービスで年間50,000件以上の施工実績を持つダックス株式会社(ダックス)の知見や、日本の市場をふまえながら、交換・補修後のエーミング作業もしっかり行える《安心・安全な自動車ガラスリペアショップ》の要件をまとめた『ガラスリペアショップ認証』監査制度を策定。

テュフ ラインランド は、公平かつ中立的な第三者検査検査機関として、ドイツを中心に、世界的に知られている
ダックスの直営5店舗(米子店本社・大田店東京本社・岡山西店・横浜北店・相模原店)が、国内初となる『ガラスリペアショップ認証』を取得

2018年12月に、ダックスの直営5店舗(米子店本社・大田店東京本社・岡山西店・横浜北店・相模原店)が、国内初となる『ガラスリペアショップ認証』を取得した。

そして本年7月16日、フロントガラスの交換補修や、水あかとり、カーフィルム施工も得意とする、有限会社三州安全硝子(宮崎県都城市・稲元太一代表取締役)が、九州地方で初めて『ガラスリペアショップ認証』を取得したことが発表された。

宮崎県都城市・三州安全硝子の本店工場が、九州地方で初となる「ガラスリペアショップ認証」を取得

三州安全硝子の本店工場では、新型車のフロントガラス修理・交換に欠かせない「エーミング」を行える

今後、エーミング作業を行えるガラス専門店は増えていくと思うが、国際的に認められている第三者検査機関の認証は、安心材料といえるだろう。ASV車のフロントガラス交換や補修を依頼するプロショップ選びで悩んだら『ガラスリペアショップ認証』取得店へ相談してほしい。

※本記事内容はすべて執筆時点(2019年7月16日)のものです。

ガラス交換・補修後の「作業」をできないショップが多い?… ガラスリペアショップ認証店の存在意義

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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