[カーオーディオ“チョイスのキモ”]スピーカー その9…ダイヤトーン

ダイヤトーン・DS-G500
ダイヤトーン・DS-G500全 3 枚

カーオーディオを愛好する方々に向けて、製品選びの段階から楽しんでいただこうと、カーオーディオユニットの“チョイスのキモ”を解説している。まずはスピーカーにスポットを当て、これまでは全体的な傾向解説を展開してきた。

それに引き続いて今回からは、注目すべき製品をブランドごとに取り上げていく。まずは、国産ハイエンドカーオーディオブランド、“ダイヤトーン”にフォーカスする。

さて、“ダイヤトーン”は現在、車載用スピーカーを3タイプ、ラインナップしている。まずは最エントリー機である『DS-G300』(税抜価格:8万円)から紹介していこう。なお、当機は“ダイヤトーン”スピーカーの中でもっとも新しい製品だ。ゆえに、エントリー機ではあるけれど、同社としての最新技術が盛り込まれた見どころの多いモデルとなっている。例えば、振動板素材は同社が独自に開発した“NCV”なのだが、当機に使われているものはその最新バージョン。上級機『DS-G500』に使われている“NCV”以上のスペックで仕上げられている。また、振動板の強度を上げるための5本のリブ=“Wサイド・ソリッドライン構造”も最新技術だ。エントリー機としては少々高額だが、確かな入門機を求める向きに、または一般的なエントリー機からのステップアップモデルを探している人にお薦めだ。

その上級機『DS-G500』(税抜価格:16万円)も人気機種だ。なお、『DS-G300』と『DS-G500』はともに、ミッドウーファーとツイーターの振動板に同一素材を使用している。口径も役割も異なる両者に同一素材を用いるのは本来は簡単なことではないのだが、“ダイヤトーン”ご自慢の“NCV”はさらりとそれをやってのける。結果、低音から高音までの音色が揃い、ツイーターとミッドウーファーとのサウンドの繋がりも良好だ。

ダイヤトーン・DS-G300ダイヤトーン・DS-G300

そしてフラッグシップモデルとして君臨しているのが、名機『DS-SA1000』(税抜価格:67万円)だ。当機はツイーターに大きな特色がある。振動板として理想的な特長を持ちながらも製品化が困難とされているスペシャル素材、“B4Cプレミアムボロン”が使われている。これにより、独特な色・ツヤある高域再生が可能となっている。

またミッドウーファーの振動板には“NCV”の進化版、“NCV-R”が使用され、さらには、最適化された“ソリッドライン構造”を搭載。これらの効果で、通常のミッドウーファーで発生が宿命となっている“分割共振”(振動板がたわむような動きをすること)がほとんど起きず、スムーズに、パワフルに、リアルに中低音を奏でられる。

ダイヤトーン・DS-SA1000ダイヤトーン・DS-SA1000

なお、『DS-G500』と『DS-SA1000』には、パッシブクロスオーバーネットワークレスのモデルもラインナップされている。マルチアンプ接続が前提であるならばこちらを選ぶと予算を圧縮できる。

今回は以上とさせていただく。次回も注目ブランドの主要モデル解説を続行する。お楽しみに。

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part1・スピーカー編 その9「ダイヤトーン」の場合

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  2. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  3. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  4. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  5. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  6. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  7. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  8. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  9. [car audio newcomer]三菱 デリカD:5(神崎崇さん)by サウンドエボリューションログオン 後編
  10. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
ランキングをもっと見る