ZMP、1人乗り自動運転モビリティ『Robocar Walk』を発表---空港や商業施設での活用を想定

1人乗り自動運転モビリティ「Robocar Walk」の発表会
1人乗り自動運転モビリティ「Robocar Walk」の発表会全 13 枚

ZMPは7月23日、高齢者や障害者など歩行が困難な人に向けた1人乗りの自動運転モビリティ『RoboCar Walk』を発表した。すでに運用実績がある同社製の宅配ロボット車両「CarriRo Deli」をベースにした電動小型車両で、空港や商業施設などでの利用に向けた導入を目指す。

【画像全13枚】

RoboCar Walkの利用者はスマホなどにインストールした専用アプリで呼び出すことができ、車両に備えられたディスプレイで行き先を設定するだけで障害物や人を回避しながら自動走行して目的地へと移動できる。RoboCar Walkには1人乗りシートが搭載され、乗車する際は左右にある小さな扉を開けて乗り込む。最高速度はシニアカー並みの6km/hとしている。

自動走行するシステムは基本的に国内外で運用実績のある「CarriRo Deli」と同じものが搭載されている。周囲360度をレーザースキャンするLiDARを1台搭載。カメラは前面に走行用として2個、コミュケーション用として1個、さらに左右に2個、後方1個の計5個を併用し、あらかじめ憶え込ませた高精度マップにをたどりながら走行する。屋内での使用も想定していることからGPSは搭載してない。

RoboCar Walkに搭載したシートは、クッション素材に三井化学SKCポリウレタンが採用された。その素材にはインド原産のトウゴマから抽出したひまし油を原料とするバイオプラスチック「エコニコール」を採用。生育段階で二酸化炭素を吸収済みであることから、一般のポリウレタンフォームと比較して27%のCO2削減を実現する、環境に優しい素材になっているという。

また、前面には“目”の表情を映し出す液晶ディスプレイを2個装備。コミュニケーションカメラが捉えた映像を元に様々な表情を演出する。さらにRoboCar Walkのサウンドロゴや接近時に知らせるサウンドを搭載し、制作はサウンドデザイナーの武者圭氏が担当。いずれも1~3秒未満の短いもので、遠くまで聞こえてもうるさくは感じず、音のイメージが掴みやすいがメロディには聞こえない、というコンセプトで制作されたという。

当面の目標として成田空港での実証実験を行い、その実用性や課題などを検証することにしている。担当者によれば投入を予定するのは「航空会社のカウンターがあるフロアというよりも、イミグレーション後のセキュリティエリアで、搭乗口までの長い距離で使うことを想定している」という。このエリアであれば携行する荷物は機内に持ち込むサイズで足元に置くこともできるからだ。

小さな扉を用意したのは「小さな扉があることで走行中の安心感が得られること、足元に置いた物が倒れたりして外へ落ちなくて済む」ことを想定した上でのことだいう。走行中の操作は不要なため、年齢にかかわらず車いすや電動カート代わりのモビリティとしての活用が期待される。こちらは別の機会に検証を図っていく予定だという。

《会田肇》

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