アウディ Q3 新型に「スポーツバック」、新SUVクーペを欧州発表

スポーティなクーペシルエットを強調

広々としたスペースと多様性を追求

フルデジタルコクピットを設定

アウディQ3スポーツバック
アウディQ3スポーツバック全 19 枚

アウディは7月24日、『Q3スポーツバック』(Audi Q3 Sportback)を欧州で発表した。新型『Q3』のクーペ仕様という位置付けだ。

アウディの「スポーツバック」は、『A1スポーツバック』、『A3スポーツバック』、『A5スポーツバック』、『A7スポーツバック』と、5ドアハッチバックまたは4ドアクーペに冠されてきた。アウディのSUVの「Qモデル」に、「スポーツバック」の名前が冠されるのは、Q3スポーツバックが初めてとなる。

スポーティなクーペシルエットを強調

外観は、力強さと高い精度という2つの要素を、すべてのデザインディテールに反映させた。ブラック仕上げの八角形シングルフレームグリルは、立体的なデザインが特長だ。これと同じ手法は、台形のエアインレットとフラットなブレードを備えたバンバーにも採用される。ヘッドライトは、3仕様を設定する。最上位のマトリクスLED技術を使ったアダプティブハイビームは、運転状況に合わせてインテリジェントに路面を照らす。

クーペのようなラインを描くキャビンは、コントラストカラーで塗装されたアタッチメントとともに、SUVならではのキャラクターを際立たせる。低いルーフラインはフラットなDピラーへと続き、ルーフスポイラーへとつながる。テールランプはフラットなヘッドライトと同様に、内側に向かって先端が細くなるデザインとした。

Q3スポーツバックのボディサイズは、全長4500mm、全幅1840mm、全高1560mm、ホイールベース2680mmだ。全高は、新型Q3よりもおよそ30mm低く、スポーティなクーペシルエットを強調している。

広々としたスペースと多様性を追求

インテリアは、広々としたスペースと、さまざまな用途に応える多様性を追求した。電動フロントシートは、シートヒーターをオプション設定する。装備レベルに応じて、コントラストカラーのステッチが施され、サイドパネルに沿ってカラーストライプが入ったスポーツシートも用意される。インストルメントパネルとアームレストは、アルカンターラ仕様が選べる。オプションのマルチカラーアンビエントライティングは、30色のカラーが切り替えられる。

後席は、前後に130mmスライドさせることができる。シートバックは3分割タイプで、7段階にリクライニングすることが可能だ。荷室容量は530リットルで、最大1400リットルまで拡大する。積載フロアの高さは2段階に調整可能で、その下にはリアシェルフを装備する。オプションで、足の動きで開閉可能な電動式テールゲートも用意された。

フルデジタルコクピットを設定

ディスプレイと操作コンセプトは、最新のデジタル仕様だ。ベースグレードでも、10.25インチのデジタルインストルメントクラスターが装備される。ドライバーは、マルチファンクションステアリングホイールを使って、機能を操作する。

最上位システムの「MMIナビゲーションプラス」を選択すると、「アウディバーチャルコックピット」が組み合わせられる。10.1インチのタッチディスプレイは、インストルメントパネル中央に設置され、触れると音響によるフィードバックが得られる。このディスプレイは、ワイドなハイグロスブラックのトリムで囲まれる。その下に設置されたエアコンのスイッチと共に、このディスプレイは、ドライバーに向けて10度の角度が付けられた。一部モデルでは、12.3インチの「アウディバーチャルコックピットプラス」も用意される。このディスプレイは、3種類のレイアウトから選択することが可能だ。

MMIナビゲーションプラスとともに、「Audi connect」オンラインサービスは、車載SIMカードを介してネットワークに接続。LTEアドバンスト規格に対応する。これには、オンライン交通情報や「POI」(ポイント・オブ・インタレスト)検索サービスなどが含まれる。ルート案内には、営業時間などの情報も表示される。

Audi connectの「ナビゲーション&インフォテインメントプラスパッケージ」には、「Google Earth」によるナビゲーションが採用される。ボイスコントロールシステムは、クラウドに蓄積された豊富な知識を使用して、ドライバーの質問やコマンドに答える。「myAudi」アプリとアウディスマートフォンインターフェースは、車両とスマートフォンを接続する。これにより、AndroidやiOSスマートフォンを、車載インフォテインメントシステムに統合できる。スマートフォンのコンテンツは、Apple 「CarPlay」またはグーグル「Android Auto」を介して、MMIディスプレイに表示される。

《森脇稔》

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