【ハーレー ライブワイヤー海外試乗】ハーレーもついに電動化!凄まじい加速、クラウド接続も注目…青木タカオ

ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)
ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)全 20 枚

音がデカくて、エンジンの鼓動も豪快。“鉄馬”とたとえられるように、乗車姿勢はホースバックスタイルでゆったりとしている。創業120年近い伝統あるメーカーだけに、車体の随所に高級時計のようなアナログ感があって、まさにトラディショナル。

【画像全20枚】

旧き良きアメリカを感じずにはいられない。それがハーレーダビッドソンのはず。しかし「LIVEWIRE(ライブワイヤー)」はどれも当てはまらない、まったく違うのだ! 未来からタイムスリップしてきた乗り物みたいだから、驚きを隠せない!!

ライブワイヤーとは、いったいナニ者か…!? 大手バイクメーカーの中で、いち早く発売されることになった電動ロードスポーツだ。今夏、全米で販売スタートする。

これまでも大手バイクメーカーは電動バイクを発売済みだったが、いずれもスクータータイプだった。ライブワイヤーは見てもわかるとおり、跨って乗るスポーツバイクスタイル。クルーザータイプを得意とするハーレーダビッドソンとしては、この点でも新しい。

満充電わずか60分!!

ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)
そのジャーナリスト向け試乗会が、アメリカ・オレゴン州ポートランドにて開かれた。乗ってまず感じるのは、加速が強烈なほど力強いこと。シームレスに速度が上がっていき、シフトチェンジがないから息つく間もない。電動ならではのダッシュ力は、0-100km/hをたったの3秒、100-129km/hは1.9秒しかかからない。最高スピードは177km/hだ。

気になる航続可能距離は最大235km、WMTC測定値は158kmと発表している。高速道路を走り続けるとバッテリー電力を消費し続ける一方で、距離は短くなってしまうが、市街地走行でストップ&ゴーを繰り返すと回生ブレーキで充電されるため効率が良くなって距離が長くなる。

また、従来からあった電動スクーターたちと大きく異なるのは、急速充電に対応していること。コネクターの規格は欧米で普及しているコンボ方式(Combined Charging System)。0%から100%までの充電を60分で完了してしまい、40分でも8割チャージできる。

バイクもついにクラウド接続!!

ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)
車両をクラウド接続する「H-Dコネクトテクノロジー」もライブワイヤーは搭載した。四輪車で先行するテレマティクス制御ユニットを利用している。長期的には交通状況のリアルタイム中継、スマートシティインフラとの連携、関係当局や保険会社への事故情報の伝達などを目指す先進的なシステムだが、現状ではスマートフォンのアプリを介して離れた場所からでも車両の充電状況がわかったり、万一の盗難時には位置情報がGPSで追跡できるなどする。バイクもついにネットワークと接続される時代が来たのだ。

ライドモードをはじめ、トラクションコントロールやコーナリングABSなど車体の電子制御も充実し、4.3インチカラーTFTタッチスクリーンはスマートフォンやワイヤレスヘッドセットとブルートゥースで接続可能。音楽再生や電話応対もできるなど、一昔前ならSFの世界といったところ。

前後17インチの足まわりにはSHOWA製のフルアジャスタブルサスペンションが備わり、ブレーキはブレンボ製モノブロック式ラジアルマウントとハイスペック。ロードスポーツモデルとしても高く評価でき、ライブワイヤーは電動であることはもちろん、注目すべきものであふれかえっていたのだった。

ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)ハーレーダビッドソン LIVEWIRE(ライブワイヤー)

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
コンフォート:★★★★
足着き:★★★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もあり、ハーレー専門誌では編集長も務める。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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