1974年までの日本車の全てがわかる1冊 『日本の乗用車図鑑』

ホンダ・ライフステップバン(1972年)
ホンダ・ライフステップバン(1972年)全 4 枚

『日本の乗用車図鑑 1907 - 1974』
編者:自動車史料保存委員会
発行:三樹書房
定価:本体価格1800円(消費税除き)
発売日:2019年7月25日
ISBN978-4-89522-713-1

戦前から戦中、そして戦後の1974年までに販売された国産乗用車212車種を網羅した1冊が登場した。

これまで日本には数多くの乗用車が登場した。それらをひとつの本の中で見ることができるのが本書の最大の特徴だ。

明治40年(1907年)に誕生したタクリー号を先頭に、戦前・戦中の8車種を含め、1974年11月のダイハツ『シャルマン』まで国産乗用車212車種を選出。日本自動車工業会保管写真、いわば当時の広報写真やカタログ写真、そして日本自動車回発行の自動車ガイドブックをもとにしたスペック表・解説文を、1ページ1車種で紹介されているので、非常に簡潔で見やすくなっている。

『日本の乗用車図鑑 1907 - 1974』『日本の乗用車図鑑 1907 - 1974』なお本書は2009年に企画・発行された書籍『乗用車 1947-1965』と2010年に刊行された続編の『乗用車 1966-1974』を合本し、改訂を加えたものである。また、発行当時入手できなかったスペック項目については公益社団法人自動車技術会の発行資料や自動車メーカーの社史などを参照し、内容を充実させている。

さらに、1907年の国産吉田式自動車(タクリー号)など戦前・戦中の8台が新たに加えられ、日本の自動車黎明期から網羅されることになった。日本の主要な乗用車を一度に知ることができる貴重な1冊といえよう。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  4. ジェイテクト、「ベアリング」の模倣品2600点をタイで摘発
  5. マツダ『CX-5』新型、7月10日世界初公開へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  4. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る