【懐かしのカーカタログ】スープラ の原点…初代トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売

トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売
トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売全 5 枚

「あんなクルマもあったなぁ」「いい時代だった」…当時、憧れを抱いて手にしたカタログのページをめくりながら“在りし日”を振り返る。『懐かしのカーカタログ』第1回目は『スープラ』の原点、初代トヨタ『セリカXX』だ。

「大人のためのクルマ」だったセリカXX

トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売
今年、先代の生産終了から実に17年ぶりの復活を遂げた『スープラ』。とはいえオジサン世代のクルマ好きなら「最初、日本では“セリカXX(ダブルエックス)”だったんだよなぁ」と、自分の青春時代とともに(!)思い出すかもしれない。

改めておくと、もともと北米市場向けのスペシャリティカーとして1978年に登場したのが初代『スープラ』で、その日本名が『セリカXX』だった。

車名でもわかるように、2代目セリカ(空力フォルムで“風のセリカ”がキャッチフレーズだった)をベースにノーズを伸ばし、6気筒エンジンを搭載して仕立てたのがこのXX。ホイールベースはベースのセリカが2500mmだったのに対し、130mm長い2630mm。エンジンは当時のクラウンに搭載されていた6気筒のM型で2リットルと2.6リットルの2本だてだった。

トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売
セリカを名乗り、フロントグリルは『トヨタ2000GT』由来のT型デザイン。艶やかな幅広のBピラーが特徴。内装では特注でコノリー社の本革シートが選べるなど、ゴージャスさが売り。カタログの室内写真では、助手席の上になぜか片方だけのハイヒールが。

センターコンソールから取り出して使うカールコード付きのハンディマップランプ、サンルーフ(手巻き式!)など装備面での充実度は高く、一方で今の感覚では意外だが、全車で5速MTが選べた。後期型ではリヤサスペンションがリジッドからセミトレーリングアームの独立に改められた。

走りはスポーティというよりもラグジュアリーな趣が強い、大人のためのクルマだった。

トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売トヨタ セリカXX 1978年4月13日発売

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. いつでもビーチ気分! 夏仕様のSUV『ハバナ』が30台限定で登場、499万円から
  3. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  4. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
  5. メルセデスベンツ『CLA』新型、第4世代「MBUX」にセレンスの会話型AI技術搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る