VW、新世代EV『ID.3』など2車種を発表へ…フランクフルトモーターショー2019

電動車専用の「MEB」車台

急速充電は30分でバッテリー容量の80%を充電可能

バッテリー容量は3種類で航続は最大550km

フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ
フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ全 10 枚

フォルクスワーゲンは8月22日、9月にドイツで開催されるフランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新世代EVの『ID.3』(Volkswagen ID.3)など2車種を初公開すると発表した。

画像:フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ

フォルクスワーゲンが電動化攻勢の中心に据えるのが、「ID.」ファミリーだ。最初の市販モデルとして、『ゴルフ』セグメントに属するコンパクトEVのID.3を2020年に発売する予定。これに続いて、SUVセグメントには『ID. CROZZ』を投入する計画で、さらにMPVの『ID. BUZZ』を順次、市場に導入していく。

電動車専用の「MEB」車台

ID.ファミリーには、電動車専用に新開発された「MEB」(モジュラー エレクトリック ドライブ マトリックス)車台を使う。モーターがギアボックスとともにリアアクスルに組み込まれ、バッテリーが他のコンポーネントと共に車両のフロア下に効率よく搭載される。モーターからリアアクスルへのパワーの伝達は、1速ギアボックスを介して行われる。

ID.ファミリーとして、最初に生産を開始し、2020年に発売されるのが、フルコネクテッド機能を備えたコンパクトEVのID.3だ。ロングホイールベースと短いオーバーハングが特長で、内燃エンジンが搭載されていないため、前後アクスルを車両のより外側に配置することを可能にしている。

ID.3には発売記念車として、「1STスペシャルエディション」が設定される。1STスペシャルエディションでは、4種類のボディカラーと3種類のバージョンが用意される。すべてのバージョンでは、大径ホイールと充実した装備が特長になる。生産台数は3万台に限定される。フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプフォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ

急速充電は30分でバッテリー容量の80%を充電可能

1STスペシャルエディションを先行予約した顧客には、最大で2000kWh相当の充電を無料で行うサービスを初年度に導入する。顧客は、フォルクスワーゲンの充電アプリ「We Charge」に対応した充電ステーションに加えて、欧州全域で可能な限りエコ電力の供給を行う急速充電ネットワーク「IONITY」を利用することができる。出力125kWhの急速充電システムを利用すると、30分以内にバッテリー容量の80%を充電できる。

1STスペシャルエディションには、ボイスコントロールとナビゲーションシステムを標準装備する。「ID.3 1STプラス」には、先進運転支援システムの「IQ. Light」、ツトーンカラーのエクステリアとインテリアが追加される。さらに、「ID.3 1STマックス」には、大型パノラマガラスルーフに加えて、AR(拡張現実)テクノロジーを採用したヘッドアップディスプレイなどの装備が採用される。フォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプフォルクスワーゲン ID.3 のプロトタイプ

バッテリー容量は3種類で航続は最大550km

ID.3シリーズでは、新しい燃費基準のWLTPモードにおいて、330~550kmの航続を実現する3種類のバッテリーが選択できる。1STスペシャル エディションは、その内、最も人気の高い仕様になることが予想されている航続420km(WLTP)のミディアムサイズのバッテリーが搭載される。

最も容量が少ないバッテリーを搭載したベースモデルのドイツ価格は3万ユーロ(約355万円)以下。1STスペシャル エディションの価格は、4万ユーロ(約470万円)以下となる。価格はいずれも、政府の補助金を除いた金額だ。フォルクスワーゲンによると、ID.3の価格は、『ゴルフ』のディーゼル仕様とほぼ同じ価格帯になる予定という。

《森脇稔》

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