JFEケミカル、負極材事業の合弁会社を中国に設立 EV普及に伴う需要を期待

天然黒鉛負極材(参考画像)
天然黒鉛負極材(参考画像)全 1 枚

JFEスチールの子会社であるJFEケミカルと中国・宝山鋼鉄の子会社である宝武炭材は8月27日、中国での電池材料(人造黒鉛負極材)事業に関して、合弁会社烏海宝傑を設立すると発表した。

JFEケミカルは、主に日本市場で電池材料(負極材)事業を展開しているが、中国における事業展開の可能性も検討してきた。中国は電動自動車の普及を急速に進め、世界最大の市場となっており、その主要部材である負極材の大きな需要が期待できる。

今年3月の合弁意向書の締結以降、プロジェクトの事業性を検討してきたが、JFEケミカル、宝武炭材および天和炭化が出資参画し、各社の優位性を持ち寄ることで人造黒鉛負極材事業の発展をリードできるとの認識の下、中国内モンゴル自治区の烏海市における宝武炭材の炭素事業に隣接して負極材工場を建設し、製造、販売していくことを決定した。

烏海宝傑への出資比率は、JFEケミカル 40%(約1億0400万元=15億2000万円)、宝武炭材 51%(約1億3300万元=19億5000万円)、天和炭化 9%(約2300万元=3億4000万円)で、宝武側から董事長・総経理、JFE側から副董事長・副総経理を派遣、就任した。

今後、総額約5億元(約73億円)を投資し工場建設を進め、年間生産能力1万トンの設備を建設し、2020年後半には営業運転を開始する。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る