100回目を迎えた宇都宮の草の根エンスージアストイベント…シビック、センチュリー、カマロ、コルベット、レイピアも

第100回フリーモーターミーティング
第100回フリーモーターミーティング全 16 枚

フリーモーターミーティング(以下FMM)の第100回ミーティングが9月22日、うつのみやろまんちっく村(栃木県宇都宮市)において開催された。主催はFMM。

2010年8月以来、ほぼ毎月のように開催されてきたFMM。栃木県内を中心とするクルマ好きが集まる社交場と位置づけ、基本的には毎月第4日曜日の8時30分から12時00分に、道の駅うつのみやろまんちっく村の第3駐車場(栃木県宇都宮市)にて開催されている。

FMM代表の鈴木丈生さんは「無事にここまで続けられたのは参加者の皆様のご理解、ご協力の賜物。これからも背伸びをすることなく、穏やかかつ紳士的な、分け隔てのないクルマ好きの集まりであり続けたい」とコメントする。

開催のきっかけについて鈴木さんは、「10年ほど前に知り合ったクルマ好きの友達と、たまに会って遊んでいた。2人でしゃべっていてもこれだけクルマの話で盛り上がることができるのだから、もっと人が集まったらさらに面白いのではというのがきっかけ。実は、どこかでクルマ好きのミーティングをやっていないかと探したのだが、栃木県内ではどこもなく、それであれば自分たちでやってしまおうと始めた」と話す。

友知人のクルマ好きに声をかけ、初回は40台、その後も1年くらいは30台から40台ぐらいであったが、徐々に口コミで広がり70台から80台に、9年経って現在、多い時には170から180台も集まるという。

運営は鈴木さんがボランティアで行っているが、多くの仲間が協力し、会場では和気あいあい、常に鈴木さんの周りには笑顔があふれている。「一番は自分でも楽しみたいので、そのためなら多少苦労があっても厭わない」とも語る。

100回目を迎えた今回も、会場には多くの参加車両であふれていた。少し古いクルマが中心ではあるものの、特に新旧国籍は問わないという通り、今回は10thホンダシビックオーナーズクラブの共催もあり、ずらりと並んだ現行ホンダ『シビック』のほか、トヨタ『センチュリー』などの日本車、シボレー『カマロ』や『コルベット』などのアメリカ車をはじめ、戦前のラゴンダ『レイピア』も姿を見せ、本当に様々なクルマが集っていた。

非常に広い会場のため、自由気ままに集まって来ているものの、やはりせっかくなのでと、何らかの共通点のあるクルマごとに並べ替えて談笑している姿はとても楽しそうだ。しかも、他のクルマのユーザーが話しかけても同じ参加者ということもあり、和やかに交友関係が広がっていくのは、まさに鈴木さんが目指している姿のようだ。

最後に鈴木さんは、「FMMは紳士淑女の集まり。場内は徐行で、空ぶかしなどはせず、常識的な行動をお願いしたい」とマナーの徹底を呼び掛ける。その理由は好、意で貸してくれている会場や、周囲との協調を図りながらクルマ好きが気楽に集まれるこのイベントを、末永く続けていきたいからだ。そのために鈴木さんは積極的に地域活動にも貢献し、毎年ろまんちっく村で開催される花火イリュージョンに、FMMとして参加者から募金を集め協賛金を提供も行っているのだ。

次回、10月は会場都合によりお休みし、11月4日にイレギュラー開催。11月24日はお休みの予定である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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