交通トラブルに繋がる複合要因解析へ、交差点や通学路にAIセンサーユニット設置 金沢工業大学

交差点における画像認識のイメージ
交差点における画像認識のイメージ全 2 枚

金沢工業大学AIラボは9月25日、交差点や通学路における市民の安全安心をテーマとしたAIセンサーシステムの実証実験に産学連携で取り組むと発表した。

【画像全2枚】

実証実験は2019年度「金沢市市民生活AI技術等促進事業」(事業期間1年)の選定を受けて行うもので、今年9月より準備を進め、2020年1月から3月に金沢市内数か所で行う予定だ。

近年、暴走運転による事故、高齢者による運転ミスや自転車のマナー、歩行者自身の信号無視などによるトラブルが頻発している。特に戦災のなかった金沢市の場合、幅が狭い道路や一方通行が多く、他市よりも交通事情は多様かつ複雑なものになっている。交差点や通学路にはスクールサポート隊による見守りが行われているが、高齢化や恒常的な人手不足が課題となっている。

今回の取組では、交差点や通学路に画像認識と音認識に関する各種機能を持つAIセンサーユニットを新たに設置する。同ユニットは、個人のプライバシーに配慮。画像を残すことなく、車の場合は車種、車色、移動速度と移動方向を、人の場合は年齢推定、性別推定、移動速度、方向を記録するほか、音声装置付き信号音やブレーキ音、子どもの声やエンジン音など、交差点や通学路上で起こりうるさまざまな音情報や交通量も高精度で把握することができる。

蓄積されたデータは、金沢市のオープンデータとして、誰でも利用可能な状態で公開するとともに、同データを用いてAIが高効率・高精度に学習し、どのような時間帯で、どのような環境の時に、何が原因で危険が生じているのか解析。安心安全な市民生活の実現につなげていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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