メルセデスベンツ Bクラス 新型にPHV、EVモード最大77km…フランクフルトモーターショー2019

充電を支援するMBUXインフォテインメント

さまざまな走行モード

燃費は71.4km/リットル

メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」(フランクフルトモーターショー2019)
メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」(フランクフルトモーターショー2019)全 11 枚

メルセデスベンツは、フランクフルトモーターショー2019(Frankfurt Motor Show)において、新型『Bクラス』(Mercedes-Benz B Class)のプラグインハイブリッド車(PHV)、「B250e」をワールドプレミアした。

メルセデスベンツは現在、『Sクラス』、『Eクラス』、『GLCクラス』などに、PHVを設定している。「S560e」、「E350e」、「GLC350e」と、電動車であることを示す「e」が、グレード名に冠される。また、新型BクラスのPHVは、メルセデスベンツブランドの新世代PHVシリーズとして、新たに立ち上げられた「EQ Power」(EQパワー)車として展開される。B250eは、Bクラス初のPHVだ。

充電を支援するMBUXインフォテインメント

新型BクラスのPHVには、「MBUX」(メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)を搭載している。「Mercedes me Charge」は、ドライブ途中での充電に役立つ。これは、MBUXインフォテインメントシステムが、充電ステーションを見つけるのを支援するものだ。 MBUXシステムは、自然な音声を理解する。ドライバーが、「ハイ、メルセデス。近くの充電ステーションを見つけて」と言うだけで、最寄りの充電ステーションの検索を開始する。

新型BクラスのPHVでは、ナビゲーションシステムのデータ、速度規制、走行する道路を考慮したインテリジェントなルート案内が可能だ。計画されたルート全体を考慮し、電動での走行モードを優先してくれる。

さまざまな走行モード

新型BクラスのPHVでは、MBUXを活用した新しいドライブプログラム、「エレクトリック」と「バッテリーレベル」が利用できる。エレクトリックプログラムでは、最大のeパフォーマンスが体験することが可能だ。エンジンは、ドライバーがアクセルペダルを深く踏み込んだ場合にのみ、作動する。

また、エレクトリックプログラムでは、ステアリングホイールの奥に装備されるパドルを使用して、回生ブレーキの強弱レベルを選択することができる。ステアリングホイールのパドルを操作することにより、5段階の回生ブレーキのレベル(DAUTO、D+、D、D-、D--)が切り替えられる。

走行モードは、コンフォート、ECO、スポーツの3種類のモードが選択できる。ドライバーはEVモードでの走行を優先したり、ドライビングダイナミクスに重点を置いたり、EVモードでの航続を延ばす目的で、エンジンによる駆動を優先したりすることができる。メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」メルセデスベンツ Bクラス 新型のPHV「B250e」

燃費は71.4km/リットル

PHVパワートレインは、エンジンが直噴1.3リットル(1332cc)の直列4気筒ガソリンターボで、最大出力160hp/5500rpm、最大トルク25.5kgm/1620rpmを発生する。モーターは最大出力102hp、最大トルク30.6kgmを引き出す。PHVシステム全体で、218hpのパワーと45.9kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~100km/h加速が6.8秒、最高速は235km/hに到達する。

バッテリー(二次電池)は、蓄電容量15.6kWhのリチウムイオンだ。ダイムラーの子会社のDeutsche ACCUMOTIVE製となり、水冷式で、重量はおよそ150kg。EVモードでは、最大77km(NEDC新欧州サイクル)をゼロエミッション走行できる。EVモード時の最高速は140km/hとした。欧州複合モード燃費は71.4km/リットル、CO2排出量は32g/kmと、高い環境性能を備えている。

バッテリーの充電は、出力7.4kWの交流(AC)ウォールボックスを利用して、およそ1時間45分。直流(DC)の場合、バッテリーの8割の容量を、およそ25分で充電できる。

また、メルセデスベンツ車で初めて、エンジンは電気モーターで始動する。このため、新型BクラスのPHVには、12ボルトのスターターは装備されていない。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 【マツダ MX-30 ロータリーEV 新型試乗】走行レンジは900km!他のモデルでは叶えられない「面白い選択肢」…河村康彦
  2. 「アルファード」フォロワー続々! 北京モーターショーで見た「衝撃の高級ミニバン」10選
  3. 総合商社恐るべし!? 伊藤忠がビッグモーター新会社へ社長・幹部ら50人超派遣[新聞ウォッチ]
  4. ルノーが小型SUV『シンビオズ』発表…「E-TECHハイブリッド」搭載
  5. 初の電動化、6気筒エンジン復活など話題満載!ポルシェ『911』最新世代「6モデル」を一挙スクープ
  6. ホンダ『レブル250』ベースの新型コンプリート車発売!…4月の二輪車記事まとめ
  7. B-SUV市場で勝つための変身…シトロエン『C3エアクロス』[詳細画像]
  8. 世界最高峰の装甲性能、新型SUV『アーセナル』間もなく発表へ…ティザー
  9. 選ぶのはどっち?『単筒式 vs 複筒式』サスペンションの内部構造を比較する~カスタムHOW TO~
  10. 熱き昭和のホンダ車が集結…第3回ホンダクラシックミーティング
ランキングをもっと見る