【日産 GT-R NISMO 2013 クラブマンレーススペック 試乗】ロードモデルとして乗れる本気のサーキットマシン

【日産 GT-R NISMO 2013 クラブマンレーススペック 試乗】ロードモデルとして乗れる本気のサーキットマシン
【日産 GT-R NISMO 2013 クラブマンレーススペック 試乗】ロードモデルとして乗れる本気のサーキットマシン全 14 枚

昨2018年は、合同試乗会に、ニュルブルクリンクタイムアタックセッティングの『GT-R』を持ち込んだNISMO(ニスモ)であったが、今年は日本のサーキット仕様のセッティングでGT-Rのクラブマンレーススペックを試乗車として用意した。

【画像全14枚】

ニュルブルクリンクはさまざまな路面が点在するコースで、サスペンションのストロークもしっかりと確保し、よく動くようなセッティングとすることが基本だが、日本のサーキット路面には凹凸などはほとんどなく、「ミラーサーキット」と呼ばれるほどに整備が行き届いている。そのため、従来セッティングよりも硬めを基本にした仕様となっていた。

足まわり用のパーツは、オーリンズ製の4ウェイショックアブソーバーにキャンバー角のセッティングが可能なフロントアッパーリンクセットがセットされる。アッパーリンクを使うことでキャンバー角は-1.50度から-2.20度に変更されている。スタビライザーはフロントがノーマル比110%のものに変更、リヤはノーマル比140%、165%、185%の3段階に調整可能で、試乗車は185%のセッティングであった。

赤い結晶塗装が施されたエンジンはS1仕様というチューニングが行われたもの。S1仕様では2011年のターボとGT3用カムシャフトを組み合わせたうえで、専用品となるコントロール系のECM(エンジンコントロールモジュール)と同じく専用品のTCM(トランスミッションコントロールモジュール)を使う。

エアロパーツはNACAダクトなどが追加されたドライカーボンのエンジンフード、同リヤスポイラー、同リヤディフューザーフィンセット。FRPのフロントアンダースポイラー、同フロントフェンダーセット、同サイドスカートセット、同リヤアンダースポイラーセットが装着される。

先日、最新型のノーマルGT-Rに乗ったが、それとはまったく異なるフィーリングが今回の試乗車GT-Rクラブマンレーススペック(CRS)にはあった。ノーマルGT-Rは限りなくロードカーとしての性能を確保しながら走りのスペックを向上しているのだが、クラブマンレーススペックはロードカーとしての性能よりもサーキットでの性能を突き詰めたモデルとなっている。クルマを動かしていると、さまざまなノイズが室内に侵入してくるが、これがサーキット仕様だと考えればそんなことは気にならない。リヤのLSDはかなり締め上げられている印象で、低速でステアリングを切ったままアクセルを踏むと、リヤがズリズリっと動く。

ペースを上げていくとステアリング操作に対するクルマの動きが素直なのが感じられる。もはやロードモデルというよりもクラブマンレーススペックの名が示すとおり、サーキットで本領を発揮するモデルであることは明らかです。このクルマを本気で試すには試乗コースとして用意されてた北コース(ショートコース)では役不足で、本コースに持ち込んでフル加速、フルブレーキングが必要だろう。

試乗会にゲストドライバーとして参加していたニスモアンバサダーの柳田真孝選手は、「フロントがインに入っていくセッティングで乗りやすい。タイヤの接地感がしっかりとしていて、安心感が高い。硬めだけど街中でも使えるセッティングでマルチですよ」と語ってくれた。この言葉、GT500やフォーミュラニッポンを経験したドライバーだから言える余裕の言葉…と私は受け止めてしまった。GT-Rのクラブマンレーススペック。これを本気で楽しむには、かなりのスキルが必要だといって間違いないだろう。

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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