BMW 初の48Vマイルドハイブリッド、5シリーズ に 11月欧州発売

パワートレインの電動化戦略の一環

2.0リットルディーゼルと組み合わせ

100km走行あたり最大0.3リットルの燃料を節約

BMW 5シリーズ の520dセダン
BMW 5シリーズ の520dセダン全 2 枚

BMWは『5シリーズ』(BMW 5 Series)に、ブランド初の48Vマイルドハイブリッド搭載車を設定し、2019年11月に欧州市場で発売すると発表した。

パワートレインの電動化戦略の一環

BMWグループは、パワートレインの電動化戦略を進めている。電動車両を2021年末までに、100万台販売するのが目標だ。2019年6月には、2025年までに25の電動車両を発売するという電動化目標を2年前倒しして、2023年までに達成すると発表した。25車種のうち、12車種はEVとなる予定だ。残りの13車種については、プラグインハイブリッド車(PHV)やハイブリッド車になる。

BMWグループの電動車の世界新車販売台数は、2021年までに、2019年実績見通しに対して2倍に増える。電動車の販売台数が、毎年平均で3割増加することを見込んでいる。

BMWグループの電動化戦略において、BMWブランドでは、プラグインハイブリッド車(PHV)のラインナップを継続的に拡大してきた。『2シリーズ アクティブ ツアラー』、5シリーズ、『7シリーズ』、『X5』に、プラグインハイブリッド車(PHV)を用意する。今度は、メルセデスベンツやアウディなど、競合するプレミアムブランドが手がける48VのマイルドハイブリッドテクノロジーをBMWも新開発し、5シリーズに初搭載する。

2.0リットルディーゼルと組み合わせ

BMW 5シリーズの48Vのマイルドハイブリッドテクノロジーは、ディーゼルエンジンと組み合わせられ、「520d」グレードに採用される。520dには、直噴2.0リットル直列4気筒ターボディーゼルエンジン(最大出力190hp)が搭載される。「520d セダン」、「520d xDriveセダン」、「520d ツーリング」、「520d xDriveツーリング」の4グレードに、48Vのマイルドハイブリッドが導入される。

48Vのマイルドハイブリッドは、エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つ。非常に強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を採用することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする追加の駆動力を生み出す。BMW 5シリーズ の520dツーリングBMW 5シリーズ の520dツーリング

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

100km走行あたり最大0.3リットルの燃料を節約

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができるという。

環境性能は、520dセダンが欧州複合モード燃費24.4km/リットル、CO2排出量108g/km 、 520d xDriveセダンが欧州複合モード燃費22.2km/リットル、CO2排出量117g/km 、520dツーリングが欧州複合モード燃費23.3km/リットル、CO2排出量114g/km 、520d xDriveツーリングが欧州複合モード燃費21.3km/リットル、CO2排出量124g/kmだ。BMWによると、100km走行あたり最大0.3リットルの燃料を節約できるという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界最強の2Lターボ、最終モデル発表に驚きと嘆きの声「これが最後のAMG45系か…」
  2. マセラティが新型車を世界初公開へ、「トライデント」ロゴ誕生100周年を祝う…グッドウッド2025
  3. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  4. あのスバル「プロジェクト・ミッドナイト」が再びヒルクライムへ! グッドウッド2025で記録更新ねらう
  5. BYDのプレミアムブランド「DENZA」、グッドウッド2025で英国デビューへ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る