JR東日本の新幹線にも線路設備モニタリング装置…保守用車に試験導入 10月から

2種類の線路モニタリング装置を搭載する「SMART-i」。この名称は、状態を把握して最適な時期に補修を行なう「CBM」と呼ばれるメンテナンス手法を実現するため、センサーなどを使ったさまざまな計測技術(センシング)を統合して、効率的・効果的な検査をスマートに行なうことから生まれた。
2種類の線路モニタリング装置を搭載する「SMART-i」。この名称は、状態を把握して最適な時期に補修を行なう「CBM」と呼ばれるメンテナンス手法を実現するため、センサーなどを使ったさまざまな計測技術(センシング)を統合して、効率的・効果的な検査をスマートに行なうことから生まれた。全 2 枚
JR東日本は10月3日、線路設備モニタリング装置を搭載した新幹線用の新型保守用車を試験導入すると発表した。

これまでJR東日本の新幹線では、「East-i」(イーストアイ)と呼ばれるE926形新幹線電気軌道総合試験車による定期的な軌道検測のほか、作業員や検査機器などによる検測も行なってきたが、保守用車に検測に必要な機器を搭載することで検測精度の向上や作業員の労力軽減を図るとしている。

この保守用車は「SMART-i」と呼ばれるもので、「軌道材料モニタリング装置」と「分岐器・軌道変位検査装置」という2つの装置を床下に搭載。複数のカメラやレーザーセンサーなどを使って分岐器(ポイント)や線路の歪みのほか、レール締結装置などに使われている材料の異常の有無も測定する。

JR東日本では今後、2021年3月までにJR東日本の各新幹線でSMART-iによる検測データ精度の検証や機器の耐久性、データ解析システムの構築などに向けた課題についての試験を行ない、それらの結果を踏まえて実際の導入を検討していくとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. ルノー日産三菱、仏ドゥエー工場でEV共同プロジェクト推進…次期『エクリプス クロス』開発・生産へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る